Arbinger Blog

2017/02/24

□アービンジャー「箱」NEWS【Vol. 398 】 2017/2/24

皆さんは、ご自分の
そもそもに戻れる場所。
箱から出られる場所って、どこですか?

その場所って、自分が素直になれる瞬間だとも思うんです。

結婚して、主人と共同生活を送るようになり、
その場所の重要性を、より感じるようになりました。

結婚するまでは、一人でカフェに行ったり、
友達と飲みに行ったりして、
箱の外の世界を探すようにしていました。

結婚してからは、自分の箱の外だけでなく
旦那と“そもそも”を思い出せるような
時間の過ごし方や場所の存在の大切さを感じてます。

そして、今回も、箱の外の世界の存在が、
私を助けてくれました。

今回は、川ちゃんこと川崎紘子がお送りします。

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■誕生日をお祝いするって難しい : 川崎紘子
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結婚して初めて迎える、
主人の誕生日。

誕生日って普通はワクワクするものだけど、
私は憂鬱で仕方なかった…

先に誕生日を迎えていた私は、
主人からイアリングと花束のプレゼントをもらっていた。

さぁ、私は主人にどんなプレゼントをしたらいいのだろうか…

いろいろこだわりのある、主人。
私が何かを選んでプレゼントするセンスには全く自信がない。

旦那には、「何か左腕がさみしいな」
なんて、冗談なのか本気なのか、
案に時計が欲しいと言われる。

だから、一番時計が喜びそうだけど、
貯金をはたいてまで、プレゼントを買った方がいいのか…

いや、夫婦なんだし何かそれは違う気がする。

誕生日が近づき、週末出掛けるたびに、
「あれ?今日は俺のプレゼント選ばなくていい?(笑)」
とか、言われる。

冗談か、本気か…

いや、いつものキツイ冗談だろうと
笑って受け流す私。

誕生日がだんだんと迫ってくる。

誕生日が近づくと、
だんだんと、旦那にイラッとしてくる。

「いい歳して、プレゼントって何だ?!」
「祝ってもらって当たり前では困る!」
「っていうか、冗談キツイし」

そうはいっても誕生日はやってくるし、
祝わないワケにはいかない。

結局、考えに考えて、
私がやれることを全力でやることにした。

朝起きたらビックリするように、
旦那が寝静まってから、
部屋をハッピーバースデーで飾り付け。

好きな料理を作って、
好きなケーキを買ってあげて、
ロウソク立ててお祝いしました。

自分でやれることはやったし、
主人は、喜んでくれているようだし。

とりあえず、1年目の誕生日祝いを無事に終わらせたのでした。

誕生日は、これで良かったんだ。
サプライズの飾りつけも成功!

そうだ、良かったんだ。。。

あー、でも誕生日は毎年やってくる。
そう思うと、この1年が憂鬱になりそうだ。

「今年はこれで済んだけど、来年は同じように通じるかしら」
「っていうか、近々バレンタインデーもあるし。
バレンタインデーはチョコだけで大丈夫かしら…」

誕生日、結婚記念日、クリスマス、バレンタインデー・・・

もう、すべてのイベント、記念日が嫌になってきた。

そして、いい歳してイベントや誕生日にこだわる
旦那のことまで嫌になってきた。

「まー、でも全ては私の気持ちの持ちようだよね。
旦那のことを嫌いになっても仕方ない。彼は悪くないんだし。
センスがない、素直に祝って一緒に喜べない自分が悪い。」

そう言い聞かせるように数日過ごしたけれど、
やっぱり一緒にいても楽しく過ごせない。
ふとした夕食での沈黙も、私への不満への現れなんじゃいかとも思えてきた。

そんなある日の夜、主人と一緒にお風呂に入ることに。

まだ新婚ですから(笑)
時々、一緒に入るんです。

お風呂に浸かりながら、洗いざらい全部本人に言いました。

誕生日が憂鬱だったこと。
プレゼントに時計が欲しいと言われて、たかられている気分になったこと。
冗談かどうかわからなくて、本当に嫌だったこと。

そう思うと、これからの記念日も嫌になって
来年の誕生日まで1年間憂鬱になりそうだったこと。

誕生日3日前からは本当に憂鬱で、憂鬱で。
なるべく誕生日の会話にならないように気を付けていたこと。

そんな風にいろいろ思ったけど、
本当に喜んでくれたかは分からないけれど、
自分なりに一生懸命準備しようって思って、
仕事に行っている間に、頑張って準備したこと。

私の長い話しに、のぼせそうになりながらも、
主人は全部話を聞いてくれました。

最後に一言、
「バレンタインデーは、手作りのチョコレートを楽しみにしてるよ。
去年くれたのも、美味しかったからなー」

そう言ってくれたのでした。

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■ 編集後記
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私にとってお風呂は箱の外の世界でした。

1日を振り返ったり、
今後のことを考えてみたり、
お風呂の中では、いろんなことを考えていたことに気付きました。

そして、私にとっては主人に対して
お互い素直になれる場所だということを知りました。

皆さん、最近パートナーやお子さんと
一緒にお風呂入ってますか?

お家のお風呂に入るのがなんだか恥ずかしい時は、
スーパー銭湯や温泉に出かけるのもいいかもしれないですね。