Arbinger Blog

2018/12/14

□アービンジャー「箱」NEWS【Vol. 491 】 2018/12/14

メルマガをご購読の皆様、こんにちは。
ファシリテーターの加藤典子です。

半年に一度、ファシリテーターのミーティング合宿があるのですが、今回はなんと初海外のシンガポールでした!

私も参加したかったのですが、体調が安定しなかったので泣く泣く断念。。。

でもファシリテーター仲間が写真と一緒にその様子を報告してくれました。

シンガポールのファシリテーター達からもいい刺激を受けたようで、やっぱり”会う”って大切だなぁと改めて感じました。

加藤典子の詳しいプロフィールはコチラ↓↓↓

加藤典子

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■ かけがえのない仲間たち: 加藤 典子  
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私は卵巣がんになってもうすぐ
丸5年になります。

この5年間、抗がん剤治療中に参加した患者会や
入院中に知り合った同じがん患者の仲間が
たくさんできました。

この間LINEの人数を数えたらなんと116人!
LINE以外でやり取りしている人を入れたら
更に多いでしょう。

年齢は30代から60代まで、経過観察の人もいれば
私のように再発して治療中の人もいます。

これまで全く違う人生を生きてきたのに
『病気』をきっかけに知り合った私たちは
すっかり意気投合。

ランチをしたり、神社にお参りに行ったり
ハイキングに行ったり、先日は1泊2日で
箱根に行ってきました。

なぜそこまで仲良くなれるのかと
よく聞かれるのですが
医師からも聞けない体験談や情報を聞いたり
家族に言えない悩みを打ち明けたりするうちに
“心の深いところ”の繋がりができるから
ではないかと思います。

ただ、楽しいことばかりではありません。

卵巣がんはがんの中でも再発率が高いこともあり
悲しいお別れもたくさんあるのです。

私もこの5年間で39人の尊い仲間との別れを
経験しました。

この夏は妹のような存在だった40歳の仲間が
3人のお子さんを遺して旅立ちました。

「あんなにいい人がなぜこんなに若くして
この世を去らなければいけないの」

「神も仏もないのだろうか」

涙に明け暮れながらそんなことを思ってしまいます。

お別れが辛いから同病の人とのお付き合いはしない
という考えもあると思います。

親しい人以外には病気のことを告げず
ひっそり戦う方もいらっしゃるでしょうし
治療が終わったら元の生活、元の自分に戻りたい
という方もいらっしゃいます。

こうすべき、という正解はないのですが
悲しい別れがあったとしても私は彼女たちと
出会ったことを後悔したことはありません。

それは

『彼女たちの生き様を見せてもらう』

というかけがえのないギフトをいただいているからです。

死との向き合い方、家族との関わり方
大切な人に遺すもの、伝えるべきこと
そして送る側としてもどう寄り添うべきか
どんな言葉をかけたらいいのか
常に考えさせられます。

辛いけれど彼女たちと笑い涙しながら語り合った時間は
かけがえのないものであり
「出会ってくれてありがとう」という温かい気持ちで
心がいっぱいになるのです。

この秋は仲間とのハイキングをいくつか
企画しています。

最初は登れるか不安だったけど無事登れた彼女たちの
嬉しそうな顔を見た時
自分が富士山に登れた時以上に感動したのです。

「連れてきてくれてありがとう」

と彼女たちは言ってくれますが
お礼を言うのは私の方なのです。

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■ 編集後記
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今週久しぶりにアービンジャーの代表に会って
ゆっくり話ができました。

「人との対話も大事やけど
やっぱ自分との対話が大事っちゃね」

彼は笑いながらそう言ってました。

そして人生いろいろあるけれど
箱の中に入ったまま死にたくないし
残りの人生できるだけ箱の外でいたい

改めてそう思いました。