Arbinger Blog

2019/06/07

□アービンジャー「箱」NEWS【Vol. 512 】 2019/6/7

みな様こんにちは!
アービンジャー・ジャパンの田染です。
週末いかがお過ごしですか?

先日、車を運転中に事故になってもおかしくないような状況を、
周りのドライバーさん方の注意と気配りによって回避することができました。
本当にありがたく感謝しています。

見知らぬ人にも助けてもらいながら生きているのだなぁと
つくづく実感しました。
以後気を付けます・・。

ではでは、今日のメルマガは私、田染美穂子が担当します。

田染美穂子の詳しいプロフィールはコチラ↓↓↓

田染美穂子

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■ 新入社員 : 田染美穂子
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春は新人さんの季節です。
先輩の皆さん、
私たちには彼らや彼女らの成長を温かく支える役目がありますよね。
 
 
先日、パン好きのクライアント様へ伺う前にパン屋さんに寄った。
お客さんの割にお店はバタバタしていた。

ここは食パン食べ放題のモーニングをやっていて、支払いの時はモーニングの人もテイクアウトだけの人も、皆んな同じレジに並ぶ。
レジでモーニングを頼むと6種ほどある食パンのサプルが提示され、種類と枚数をお伝えする。
 
 
何が言いたいかといえば、時間がかかるのだ。
 
 
一人ならまだいい。しかし、二人連れはマズい。
 
「どれにするぅ?」
(訳:どれを頂きましょうか?)
 
「ここ来るの始めてっちゃんね」
(訳:ここに来るのは初めてなの。)
 
「これと、これにします。あぁ、でもコレはどんな味ですか?」
 
 
しばらくらごちゃごちゃ言った後に、今度は、
 
 
「何枚にするぅ?3枚くらいいけるかいな」
(訳:何枚頂きましょうか?3枚ほどは頂けると思うのですが)
 
「え、そんなに食べきらんちゃない」
(訳:まぁ!そんなには召し上がれないのではないでしょうか)
 
「そーかいなぁ、でも昨日の夜あんま食べてないけん」
(訳:そうでしょうか、、でもあたくし、昨夜は簡単に済ませましたもので、、)
 
 
 
 
・・・。
 
 
早よせんかっ!!
あんたの昨日の晩ゴハンの量なんてどうでもええわ!
しかも初めてならどのパンでもええやろ!?
食べたら味はわかるやん!
あんまり時間かかるから一人でふざけてしもうたやん!!
んで、「何枚食べる?」って何?
自分の食べる量くらい自分で決めんかい!
結局一種類ずつ全部頼んどるやんか!
そんなら始めから「端から端まで一枚ずつ」って言わんかい!!
 
 
レジは3つあるのに1つしか空いていない。
お店の人がやっと気づいて「こちらへどうぞ」と声をかけてくれた。
やれやれと思いながらトレーを持って行くと彼女の胸に光るプレート。
 
 
 
 
「研修生」と書かれている。
 
 
 
 
まさか
 
まさかね、
 
ここはただのパン屋さんよ。
 
なにも起こらないに決まってる。
 
起こるはずがないやん!
 
パンを袋に入れてお会計するだけやもん!!
 
逆に何が起こる?!
 
万が一落としたりしたら、笑顔で「取り替えてくださいね」って言おう。
 
色々想像しながら先輩ヅラの対応を考える。
 
 
 
あたしの不安をよそに順調にお会計が進んで行く。
パン屋のレジでこれほど緊張したのは初めてだ。
 
 
 
会計が終盤に差し掛かった時
 
質問をされました。
 
「研修生」のお姉さんから。
 
 
 
 
 
 
「これは何というパンですか?」
 
 
 
 
 
 
は?
 
 
 
 
 
 
自分が聞いたのか聞かれたのか一瞬わからなくなる。
その質問は想像を遥かに超えていた。
私もこのくらいの質問力を身に付けたい。
 
 
もちろん答えられない。
想定外の質問に動揺が隠せない。
おねいさんは、私を見つめて答えを待っている。
 
 
 
「え?見てきましょうか?」
 
 
 
やりとりが聞こえていたのか、隣のレジ先輩が「160円」と囁いた。
 
 

 
お店の人がお客さんに商品名を聞くなんて有り得んやろ。
しかも平気な顔して信じられん。
従業員としての責任感とかプライドとかはないんかい。
どんな社員教育しとんねん!!
 
とか思う。
 
 
しかし、知らないとはこういうことなのかもしれない。
会社のことも社会人としての心得も、知らないとはきっとこういうことなのだ。
入社したばかりでは責任感やプライドが育っているわけわないし、
それを持った振る舞いがどんなことかも想像できてはいないのだろう。
だからこそ、それを育てて行く役割が我々にある。
 
この時期に最も成長すべきなのは、新入社員より私たち先輩の方なのかもしれない。

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■ 編集後記
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最近参加したセミナーの中で「重要なのは有事の時にどう在るかなんです」、
と講師の方が言っていた。

ほんと、その通りやな。

箱の概念だって平時には考える必要ないもんな。
問題が起こった時や誰かとうまくいかない時に自分を正当化せず箱の外でいられるか、
それが問われているのだし、その時に使わなければ出番ないやん。

知る、分かる、行う、できる、分かち合う。

成長の五段階。学んだだけなら一段目。
成長しないとな。

ではでは、今日はこの辺で。また来週!