Arbinger Blog

2010/05/21

□アービンジャー「箱」NEWS【Vol.58】2010/ 5/ 21

こんにちは!先日、お会いした方に「あーー箱の!!」といわれたなかいです。
もう3年前の話しなんですけど、嬉しいですね。
一緒にいた方は「???」だったようですが(笑)

こうして箱について語るごとに、
行動と言動が一致できているかどうか
日日、自分で自分をおいこんでいっているのですね。
ありがたいことです。

ではでは、早速始めます!

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■  弥勒菩薩の美しさ : 仲井京子
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ある方がお話されていた内容です。

その方は、どうしても自分の煩悩というか自我というか
そういうものがとれず、いやになようなときに
弥勒菩薩に会いに行かれるそうです。

みなさんもご存知のとおり、弥勒菩薩は実際はなにも話しません。
にもかかわらず、
不思議と気持ちが和らいでくる。
時には涙がながれる。

彼にとっては弥勒菩薩は箱の外の世界なのでしょうね。

でも彼はその訳が解らなかったそうです。
そして、後にこの話を聞いたときに、すべてがわかったというのです。

カール・ヤスバースという世界の仏像を研究しているドイツの哲学者がおられるそうです。
彼は、弥勒菩薩を見て「世界中にある仏像の中でもっとも美しいお顔」と絶賛したそうです。
そしてこういわれたそうです。

「これほどの美しい微笑みは、たくさんの過ち、罪、悪、失敗を犯した人間でなければ
こんな顔にはなれない。この姿こそ、人間が到達しうる最高の姿である」

あたしはよく自分が相談事をうけると
箱でいう「マーク」の存在になりたいといつも思います。
でも実際の問題、なかなかそうはいかないのです。

内容によってはつい心がザワザワして
抵抗を感じたり、いっても無駄な説教をしてしまったり。
そしてなんて自分はダメなんだろうと、後から後悔してしまいます。

しかし、この話をきいて驚きました。
「しらなかった。。」

そう、あの弥勒菩薩でさえ、
たくさんの過ち、罪、悪、失敗を犯したというのですから、
大丈夫なんですよね。きっと。
それを経験してきたからこそ、共感の美しい微笑みとなる。慈悲があふれている。

問題は、箱に入った数ではなく、箱から出た数
箱の出来事を学びとできたか、いつまでも正当化しつづけるか

「完璧であろうと思うな。よりよくなろうと思え。」
箱に入ったときこそ自分を磨くチャンスなのかもしれません。