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□アービンジャー「箱」NEWS【Vol. 204】2013/03/22

みなさん、こんにちはアービンジャー・ジャパンの佐藤真一です。

3月になって暖かい日が、というより暑いぐらいに感じる日もあり
桜の開花が例年になく早まっていますね。

都内の桜はそろそろ見頃を迎えるのでは?という勢いです。

4月にお花見を予定している日々忙しいサラリーマン。
ここでも桜にスケジュールを支配されそうです。(笑)

自然は偉大だぁ~!

さて今日は、「箱」の真ちゃんこと佐藤真一が担当します。

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■ MADE IN JAPAN : 佐藤 真一
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私は「箱」のファシリテーターとして独立する前、
ソニーという会社で大学卒業以来21年間お世話になっていました。

今日はそのソニーの創業者の一人、

盛田 昭夫(もりた あきお)

のエピソードのひとつを書きます。

私が入社する前、というよりも
まだ生まれる前の昭和35年ごろの話です。

今でこそ日本の工業製品はその品質の高さを世界に認められていますが、
そのころは「メイドインジャパン」が安かろう悪かろうと
粗悪品の代名詞のようなものだったそうです。

戦後間もなく「日本再建」を掲げ、
井深大と「東京通信工業」を立ち上げた盛田でしたが、
海外に展開するためにそれまでの社名を捨てようと

「SONY」

と変えます。

そして、当時副社長だった盛田は
開発したトランジスタラジオをカバンに詰め込み、
たった一人で羽田からニューヨークへ向かいました。

真空管の大きな据え置きラジオしかなかった当時、
ソニーが開発した「トランジスタラジオ」は
ポケットに入るぐらい小さくポータブル。

これを売り込みに出かけたのです。

ニューヨークの卸業者をしらみつぶしに回りますが、
日本のラジオなんてどうせすぐに壊れると見向きもされません。
門前払いの連続だったそうです。

そんな時、突然、時計メーカーのブローバー社から声がかかります。

当時のラジオ部長アーサー・グールドは
盛田が持ってきたラジオを厳しくチェックします。

そして、

「完璧だ!10万台買おう。」

と即決するのです。

予想もしていなかった巨額の注文に盛田は驚きます。

ただし、グールドは条件を出します。

「無名のソニーでは売れない。
50年の歴史があるブローバーの名で売る。」

と。

もちろん注文は喉から手が出るほど欲しかったのですが、
盛田は考えます。

そしてなんとその注文を断ります。

そしてこう言ったのです。

「50年後には必ずお宅より有名になってみせます。」

と。

どうしても盛田の誇りが許さなかったのです。

帰国後、盛田は海外営業部を作り営業マンを集めますが、
当時のソニーは町工場。

英語の使える営業マンなど容易に集まるわけがないのですが、
なんとか人材を集め、試行錯誤を繰り返しながら、とうとう数年後、
ニューヨークの五番街にショールームを構えます。

そして、そこに日の丸の旗を掲げたのです。

ソニーの社員のみならず、
当時アメリカに渡っていた日系企業の営業マンたちはそれを見て、
自分たちのことのように涙したといいます。

これは単に一企業というよりも日本の再建を懸けた

「メイドインジャパン」

の誇りだったのです。

先日、ドミニカ共和国の優勝で幕を閉じたWBCの侍ジャパン、
一昨年から大旋風を巻き起こした女子サッカーのなでしこジャパン、
その他世界で活躍するスポーツ選手はよく

「日の丸を背負って」

と言いますが、考えてみればオールジャパンとして
私たち一人ひとりもどんな環境や状況にあっても

「日の丸を背負って」

日々、誰かのお役に立つ仕事をしているのだと思います。

もう春ですね、小さな「箱」から出て、
胸に小さな誇りを携えて、人生を楽しみましょう!

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■ 編集後記
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最近、「箱」の本、

・自分の小さな「箱」から脱出する方法 大和書房

を、マッキンゼー・アンド・カンパニーのブライアン・ソーズバーグさんが
日経新聞の連載で紹介・解説してくれていました。

2006年に再販されて以来、コンスタントに読まれ続けています。

「箱」セミナーを開催しているファシリテーターとしては
新刊でもないのにこうして少しずつ広まっていくことはうれしいですね。

Webでもここから閲覧することができます。

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