The Arbinger Institute

We Change Mindset

□アービンジャー「箱」NEWS【Vol. 275 】 2014/9/5

みなさん、こんにちは!
アービンジャー・ジャパンの西やんこと
西田敬一です。

最近、悩んでいます。

先日、3000人企業の社長さんが
箱セミナーを受けてくれました。

そこで、受けた質問にいまだに答えられないのです。

う~~~ん。

みなさんは、どう思いますか??

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■   「人を人として見る、物としてみる」 :  西田 敬一
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「でも、経営者の目線で、どうしようもない時もあるよね。」

セミナー開始から、10分後のことだった。

「人を便利な道具として見なきゃ、やってられない時もあるんだよ。」

お相手は、3000人を超える企業の社長さん。

酸いも甘いも知り尽くした60代。

「ほとんどの場合、僕は人を人として見ていると思う。」

社長が続ける。

「でもね、その人の強みや弱みを冷静に見極めて、
企業にとって、どんな機能を求めたら良いか冷静にジャッジしている時。」

「つまり、僕がその相手をファンクションとして見ている時、
人を物として見てるって話になるよね。」

彼のヒューマニティは全快。

そもそも、箱に入るなんて瞬間は、ほとんど無いのだろう。

しばらく、考えたのち、僕は他の受講生に聞いてみた。

受講者は他に2名。

20カ国語を話せるという40代の男性。

中国で会社を立ち上げ、軌道にのせた後、帰国したばかりの30代の男性。

「欧米の企業文化では、この割り切った説明は適合しやすいでしょうね。」

「アジア、特に日本では、二つに以外にも、三つ目の選択肢がありますよね。」

人を人として見るか、物としてみるか。

どうやら、二元論的な図解は、欧米的解釈だと言いたいらしい。

「数年前にも、同じ様な質問があったな。。。」

僕は反芻した。

「あの時は、結局どんな話で終わったのか??」

何も思い出せないので、いつもの切り札を出した。

「分かりました。 ひょっとしたら、この先の章で何か答えが見つかるかもしれませんから
ひとまず進んでいきましょうか。」

セミナーは続いた。

受講者の全員が、僕の箱の話に笑いまくった。

例の話は、すっかり忘れているようだ。

そして、一日目のセミナーが終った。

「いやー、この話は本当に面白いね。」

あの経営者が語った。

最後まで聞いてから、例の質問が来るんじゃないかと身構えた。

だけど、ただ良い感じでその場が終った。

その人は、セミナー2日目に現れなかった。

外国から急遽、要人がきたらしい。

僕が用意していた答えは、

「お気づきのように、別に箱が悪いって話じゃないのです。

人の心は、1秒単位で変わるものです。

しかも、うっすら、うっすら、変わっていくもの。

まるで、青い空に浮かぶ、白い雲が流れるように。

うっすら、うっすら。

その瞬間を写真で切り取ったら、1秒単位ということになるでしょう。

その写真を1秒、もしくは、0.001秒でつなぎ合わせたら。

まるで、青い空の中で白い雲が、ただ動いているように見えるはずです。

ところが、そうやってつなぎ合わせて創りあげた映像には、
どこかに無理があります。

本物の時の流れを、感じたままに表現できていない。

結局、どこまで細分化しても、切り取りしたモノには
違和感を感じます。

そうなると、全てが繫がっているようで、連続しているようでも
正しく見ることはできない。

「今は」、誰にも見る事ができないということになります。

真実は、誰にも分からない。

結局、僕は思うのですが。。。

目に見えるものではなく、ただ感じるだけの世界があるのだと。

それを、各々がただ感じたままに、感じたままで捉えると。

本当の意味で、客観的になっているという瞬間は、
恐らく永遠にありえません。

ただ、各々が感じているだけの世界、

見たい様に、見たい世界が目の前にあるだけの世界。

その意味で、あなたが仰ってくれた

「人を人として見る、物としてみる」

という二元論だけにとどまらない、第3の何かがあるのかもしれません。

今のところ、僕にはこの図解以上には説明できません。

結局、どこまで言っても、言葉や図解では表現できない
世界に生きているのですから。」

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■ 編集後記
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久々のアービンジャーの新刊、

■日常の小さなイライラから解放される「箱」の法則 きずな出版
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が発売されてから3カ月が経過しました。

読者からは

「日本が舞台になっているので読みやすかった」

とか

「忘れていたけど、もう一度箱について考えるきっかけになりました」

など、ご好評をいただいています。

まだの方はぜひ一度お手に取ってみてください。