The Arbinger Institute

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□アービンジャー「箱」NEWS【Vol. 297 】2015/2/13

こんにちは!アービンジャージャパンの西田敬一です。

便利な概念や便利なモノは、使い方を間違えると、
誰かを攻撃するツールとなりかねません。

SNSは、便利なものであるのにも関わらず、
誰かを攻撃するための最大のツールになってしまうように。

僕たちが扱っている、「箱」も、大変便利な概念なのですが、
扱い方を間違えると、誰かを攻撃するためのツールになりかねません。

そんな僕の失敗談。

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■ 「箱ファシリテーターやり直し」 : 西田 敬一

某会社の社長と会食をした時のこと。
「最近ですね、こんなクライアントの話があるんです」
顔合わせから1時間ほど立った頃、Sさんが悩みを話してくれた。
有名企業の元CEOでもあるSさんが、ぶっちゃけの悩みを共有してくれる
機会は滅多にない。

クライアント先での「人の問題」で、解決方法に迷っているとのこと。
聞けば、クライアント先の社長が、優秀な暗部社員がいるのだが、その人が
周囲と上手くやっていけないとのこと。
優秀な幹部社員であるから起きてしまう、組織のパラドックスです。

「クライアント先の社長は、その幹部のことを本当に認めているのです。
でも、どうして、ああも周囲に不協和音を起こしてしまうのか。。そこに問題意識を
感じているんですよね。でも、社長自身もそれをどうやって伝えたら良いか分からないの
です。」

「彼がもうちょっと、周囲の人間のことを考えて動いてくれるような人間になって
くれることを望んでいるのですが」
「こんなケースの場合、西やんだったら、どんな切り口で社長と話をするんですか?」

「そうですねー。」
考えた素振りをしながら、答えは初めから決まっていた。

「それは、本当の意味で、その社長は、その幹部のことを認めていないんですよ。
つまり、幹部の問題と言いながら、実は、社長自身が箱に入ってしまってるんですね。
それは、社長が箱に入っているからでしょ!!って僕だったら言います」

楽しげな会話から、一瞬にして空気が鎮まった。
Sさんは、しばらく無言だった。

「でも、そんなアプローチで社長は共感しませんよね」

返答に困った。

「確かに正論だろうけど、そんなこと直接言える訳ないじゃん。大体、箱を使って
その人を攻撃するなって教えてくれたのは、西やんだろう」

振り返ると、Sさんはそんな心境だったのだと思う。

全く共感が得られないまま、飲み会が白々しく終った。
悩みを相談してくれたSさんは、トボトボと帰っていった。

数日後、、、、

「それは、Uさんが箱に入ってるからでしょ!」
別のクライアントと飲んでる中、部下のI君が上司であるUさんに噛み付いた。

「それを言うなら、I君こそ箱に入ってるじゃない!!」
攻撃されたUさんが、やり返した。
でた!!!!
箱を使いながら、相手を責め合う、必殺技。
隣で聞いてた僕は、面白くなって、ビールを吹き出した。

出て来た言葉が。

「まー、まー、まー、まー。」

「西田さん、そんな悠長にしてないで、何かこいつに
言ってやってください!!」

上司のUさんが、僕に噛み付く。

「まー、まー、まー、まー。」

「箱を中途半端に使っちゃうと、面倒くさくもなるもんね。ア
ハハッ!!ビールおかわり!」
店員のお姉さんに、空のジョッキを渡した。

しーん。

二人とも無言になった。

箱の攻撃のやりとりが楽しかったのは
僕だけだったみたい。

「あんた箱のプロなら、もうちょっとマシな話せーよ!!!」

二人の心の声が聞こえた。

濁したまま宴が終った。

帰り道、やけにお月さんが綺麗。

トボトボと歩いた。

どう伝えれば良いんだっけか??

んん?? その前に、共感できてないのか??

まー、箱ファシリテーターのやり直しだな。