The Arbinger Institute

We Change Mindset

□アービンジャー「箱」NEWS【Vol. 303 】2015/03/27

みなさん、こんにちはアービンジャー・ジャパン、
「箱」の真ちゃんこと佐藤真一です。

前回このメルマガを書いた時には年末で、今回は3月末ということで、
3カ月に1度の頻度になってきました。

先週はあったかい日が続いて、やっぱり暑さ寒さも彼岸までだなと思っていたら、
また寒の戻りがあって、そうかと思うとこの週末はまたあたたかくて
都内では桜が急に花開くとの予報です。

体調崩されていませんか?

とはいえ春本番となりそうです。

さて今回は、「箱」の真ちゃんこと佐藤真一が担当します。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 生きるってどういうことなんだろう : 佐藤 真一
─────────────────────────────────

先日、メモリーには登録されてはいるものの、
普段はあまりかかってこない妻側の親戚から電話がありました。

妻が受話器を取り、

「はい、もしもし、お久しぶりです!」

と明るく受け答えした妻の声のトーンが下がったことで
よくない知らせであることは、すぐに察しがつきました。

電話を切った妻に、

「どうした?
もしかして、おばさん?
まさかヨッちゃん?」

と尋ねると、

「いいえ、昭二くん、亡くなったって……ヨッちゃんから」

「昭二くんって誰?」

「ヨッちゃんの弟、私の従兄ね」

「従兄弟にそんな人いたっけ?」

「話してなかったわね。
私も子どもの頃に会ったきりだから、もう40年も会ってないかしら」

「そうなんだ。
本家のヨッちゃんのところには法事で何度か行ったけど、
会わなかったね。遠くにいるの?」

「ええ、実は生まれた時から脳性まひがあって、
病院暮らしが長かったみたい」

「えっ……。
で、何歳だったの?」

「はっきりわからないけど、私より上だし、60歳ぐらいじゃないかしら。
明日、お通夜で、私行こうかと思うんだけど、乗せてってもらえる?」

「ああ、いいけど」

そして翌日、斎場に着くとヨッちゃんが出迎えてくれて、

「忙しいのに、遠くから悪いね」

「いいえ、とんでもないです。
この度はご愁傷さまです。
大変でしたね」

「あなたは知らなかったでしょ?」

「ええ、昨日妻から初めて聞きました」

「ずーっと病院暮らしだったから。それに正直、
こんな歳まで生きてくれるとは思っていなかったから。
よく頑張ってくれたと思う」

「そうでしたか……。
どのくらい入院されていたんですか?」

「10歳からずーっとだから、50年以上だね」

「えっ、10歳から……ずっと……」

「そう、寂しいけどね。
でもよく頑張ったよ。
本当に今日は忙しい中、ありがとうね」

というやりとり、妻も驚きながら、隣でうなずいていました。

祭壇に飾られた遺影に目をやると、元気そうな写真。

「あっ、これね、ずっと寝たきりだったからちゃんとしたのがなくてね。
葬儀屋さんが合成してくれたんだよ。
なかなかいい写真だろ?」

とヨッちゃんが説明してくれました。

帰りの車の中で妻と話をしました。

「10歳の頃からずっと寝たきりって……50年以上、ちょっと想像つかないね」

「そうよね。
昭二くん、どんなことを考えていたんだろ」

「わからないけどさ、昭二くんなりに懸命に生きたってことだよね」

「そうね。
家族も大変だったと思うわ。
私、そんなこと全然知らなくて……」

「でもさ、健康な人と比較すればそうかもしれないけど、
昭二くんにとってはそれが当たり前に生きていることだったんだろうな」

「そうなのかもしれないわね。
私たちが勝手にかわいそうだとか、不憫だとかって、
傲慢なのかもしれないわね。
昭二くんは自分の人生を懸命に生きた、
そしてまっとうしたのね、きっと」

「そうだな」

と、静かな会話。

生きるってどういうことなのか、そして自分は懸命に生きているのか、
初めて会って、そしてもう再会できない従兄に
問いかけられたように感じた風の冷たい夜でした。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 編集後記
─────────────────────────────────────

春といえば、私にとっては球春到来!

今年は黒田投手の古巣広島復帰があり、
昨年のカープ女子に引き続き、カープに話題が集中しています。

話題こそ少ないもののこんな時こそ、こっそりと我が千葉ロッテが
最後まで優勝争いに絡んでくれることをひそかに期待しています。

昨年はあまり球場に足を運べなかったので、
今年は生の観戦を生のビールでと、
ダブルの生で楽しみたいと思います。(笑)