The Arbinger Institute

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□アービンジャー「箱」NEWS【Vol. 316 】2015/06/26

みなさん、こんにちはアービンジャー・ジャパン、
「箱」の真ちゃんこと佐藤真一です。

梅雨本番ですね。

最近では大雨や雷雨、また突風で局所的に被害が出ることが多くなりました。

なにかと鬱陶しい梅雨ですが、この時期には、
「梅しごと」と呼ばれるものがあります。

そうです、梅酒、梅干、梅酢、梅味噌など、
梅の収穫と仕込みの時期なんですね。

昨年までは我が家の梅酒が恒例だったのですが、
今年はりんご酢で漬けて、果実酢となっています。

私は果実酢を飲む習慣はありませんが、
初めての試みなのでちょっと楽しみです。

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■ あなたさえ気にならないのなら…… : 佐藤 真一
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先日、母の十三回忌法要がありました。

その前日、

「和室の障子と襖(ふすま)を張り替えないとね……」

と妻がポツリ。

「確かにね……」

ということで、早速ホームセンターへ。

「でもさ、全部張り替えたら相当大変だろ?
他にも掃除しなくちゃいけないだろうし」

「そうね……」

「最低限、剥がれかけているのだけにするか」

「まぁ、そうだけど……」

ということで、襖はそのまま、結局障子6枚のうち、
天窓も含めて3枚だけを張り替えることに。

見よう見まねで障子を張替えると、まずまずのできでした。

「おっ、意外とよくできたじゃん!」

ちょっとした達成感に浸りながら、張り替えた障子戸をはめてみると

「ん?」

なにか違和感が……。

そうです、明らかに違うんです。

新しい障子と古い障子との色が。

なにやら古い障子が私に話しかけてきます。

「いや、いいんだよ、私はそのままでも、どっちでもいいの。
あなたさえいいのなら」

と。

「えっ、だって時間ないんだよ」

「そうよね、だからいいの、私はこの小麦色のままで。
別に美白になりたいわけじゃないし。
あなたさえ気にならないのなら……」

「……」

すると私の背後から、

「オレたちもそのままでいいよ。
このシミや黄ばみはなんていうか、二十年の歴史だから。
まあ、勲章みたいなもんよ。
あんたさえ気にならないのなら」

「いや、そう言われても……時間が」

「だからいいんだよ、このままで。
あんたさえ、気にならないのならね」

「うっ……」

本当に障子や襖が意思を持っているわけではないので、
もちろんすべて私の妄想なのですが、たしかに私の心を揺さぶります。

でもすべては私の心の中で起こっていること。

そして私はやらない理由を探し始めているんです。

電車に乗っていてもこんなことありません?

向かいのシートの下から誰かが飲み捨てた缶コーヒーの空き缶がコロコロ。

コロコロ、コロコロ、コロー、コツン。

そして私に声を掛けるのです。

「あっ、ゴメンなさいね。
自分ではコントロールが効かなくて。
いいの、あなたのせいじゃないんだから、気にしないで」

って。

そして電車が揺れて、一旦離れていったかと思うと、またコツンと。

「あっ、たびたびゴメンなさい。
本読んでるのよね、そっちに集中して、私は行くから。
いいの、あなたのせいじゃないんだから……」

と。

こうしたほうがいいと本当はわかっていながら、そうしない。

オフィスの水がもうなくなりそうなウォーターサーバー。

裁断された書類でいっぱいになったシュレッダー。

同僚の机との間に落ちているゴミ。

打ち合わせコーナーに残された紙コップ。

駅のホームに吐き捨てられたまだ柔らかそうなガム。

みんな私に囁いてきます。

「いや、あなたさえ気にならないのなら……」

ちっちゃな男の心の葛藤を書いてみました。(笑)

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■ 編集後記
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私事ですが、おかげさまで、来週で結婚25周年、
なんと銀婚式となります!

結婚した時には想像もつきませんでしたが、
たしかに25年が経過しました。

海外旅行に行ったり、高価な指輪を買ったりなどは
我が家にはありませんが……

一泊で温泉に行ったり、親戚や友人を訪ねたり、
大好きな千葉ロッテの試合を球場で観戦をしたり、
竹内まりやさんの歌詞のように、毎日を楽しもうと思っています。

それでもやっぱり「箱」に入るでしょうね。(笑)

その時には25年前の気持ちを思い出すようにします。