The Arbinger Institute

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□アービンジャー「箱」NEWS【Vol. 345 】2016/01/29

みなさん、こんにちはアービンジャー・ジャパン、
「箱」の真ちゃんこと佐藤真一です。

寒い日が続いていますが、お変わりありませんか?

1月になってから各地で大雪のニュースが伝えられていますが、
私が住む千葉県はほとんど降っていません。

でもさすがに朝晩は冷え込んでいまして、
家の前の調整池でも氷が張ったりしています。

さて今日のメルマガは、「箱」の真ちゃんこと佐藤真一が担当します。

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■ ある大先輩の朝の攻防 : 佐藤 真一
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先日、ある方とお話をした時のことです。

その方は、誰が聞いてもわかるような大企業で
役員まで務められた方で、私からしたら、
年齢もキャリアも雲の上の大先輩のような方です。

「さとうさん、箱の本、読んだよ!」

「あっ、ホントですか!
Yさんに読んでいただけるなんてうれしいです」

「ラグビー日本代表の五郎丸さんも新聞で推薦してたよね?」

「そうなんですよ、よくご存じで!
すぐにアマゾンで総合1位になっちゃって、
ネットでも店頭でも今在庫切れ状態のようです」

「そう、すごいね!」

「はい、影響力大です。
時の人ですからねぇ」

「いやぁ、箱といえばね。
私もね、いつもイライラというか悔しい思いをしていることがあってね」

「へぇー、Yさんがですか」

「そう、妻にね……」

「あぁ、奥様にですか!」

「それがさ、我が家では朝はだいたいパンなのね」

「ええ」

「実はさ、ここで毎日攻防があるわけよ」

「もしかしてご飯にするか、パンにするかとかですか?」

「いや、もうパンは決まっているんだよ。
それもぶどうパン。
ほら、レーズンが入っているの、あるでしょ?
健康にいいからって。
食パンのぶどうのときもあれば、そうじゃない楕円形のときもある」

「あぁ、わかります、ありますよね」

「でさ、このぶどうパンが問題なわけよ」

「何がです?」

「妻と二人でさ、食卓の中央に
スライスされて置かれているぶどうパンを挟んで座るわけ。
切れ目だけ入っているのがこう並んでいるわけ」

「ええ」

「でさ、妻がいうんだよ『あなた、お先にどうぞ!』って」

「はい、それがなにか」

「でさ、私がまず取るでしょ。
するとね……」

「すると?」

「レーズンがほとんど入ってないわけよぉ!」

「えーーーーっ(そんなこと???)
いや、でもそれは切り口に見えていないだけじゃ?」

「そう思って端からかじるじゃない、
でもさ、食っても食ってもレーズンが出てこないわけよ」

「もしかして、奥様のほうは……」

「そうなんだよ、彼女は後から取るじゃない、
それでその表面を見るとさ、これでもかってぐらいレーズンが入っていてさ」

「いや、それは単なる偶然じゃ……」

「いや、だからさ『今度は君から取りなさい』って妻にいうとね、
『あら、そう、じゃあお先に』って取ったパンの切り口には
またレーズンがぎっしり詰まっているわけよ」

「あらら」

「でさ、後から取った私のほうは、
そのレーズンのくぼみだけがついていたりしてさ」

「あちゃー、くぼみですか!」(笑)

「いや、笑いごとじゃなくてね、だいたいいつも同じパターンでさぁ。
だからいつも朝は悔しい思いをしてるわけよ」

「ちなみにいつごろからその、運が悪い傾向が……?」

「朝をぶどうパンにするようになってからもう10年ぐらいかなぁ……」

「じゅ、10年もですかぁ!」

「さとうさん、これってやっぱり箱に入っているのかね?」

「まぁ、奥様にというよりは、“ぶどうパン”にでしょうかね」(笑)

「いや、パンを作っている人に入っているのかもな。
なんでもっと均一なぶどうパンを作れないんだって!」

「ははは、そ、そうですね」

という感じでした。

久しぶりに大笑いしました!

この朝のぶどうパンの引きに関しては、
不思議なことにことごとく奥様に負けるのだそうです。

あっ、くどいようですが、Yさんは、誰が聞いてもわかるような
大企業で役員まで務められたすごい方なんですよ。(笑)

ますますYさんのことが好きになっちゃいました!

もしもあなたも朝からスリルを味わいたいと思ったら、
ぜひスライスしたぶどうパンを切り口が見えないように
食卓に並べて置いてみてくださいね。

きっと素敵な朝がスタートできると思います。

それから安心してくださいね、
仮に朝、悔しい思いを10年間し続けたとしても
仕事で成果は出せるようですから。(笑)

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■ 編集後記
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Yさんのぶどうパン、いかがでしたか?

それでね、どうしたら
「均一にぶどうが入っているぶどうパン」
を作れるだろうかといろいろ考えてみたんですよ。

いっそのこと粉末やペースト状にしてパン生地に練りこんじゃえとか、
成形した生地の中に後からぶどうだけ打ち込むとか……

でもですね。

実はこの不均一性がいいんだろうなぁって。

不均一だからこそ、このYさんの朝の物語が生まれるわけでして。

不規則や不確実や不均一が、
味のある生活を生み出すような気がしてます。

人生も山あり谷ありといいますし、平坦ではつまらないですもんね。

そこまで考えてパン職人がぶどうパンを作っているとしたら……。(笑)