The Arbinger Institute

We Change Mindset

□アービンジャー「箱」NEWS【Vol. 376 】 2016/9/16

夏の暑さが嘘のように、ひと雨ごとに涼しくなっていく今日この頃、みなさまいかがお過ごしでしょうか?
もう、秋の気配ですね。少し寂しさを感じつつ、しっとりと静かで好きな季節でもあります。

読書の秋、食欲の秋、スポーツの秋、秋の楽しみはたくさんありますね。運動不足を解消するべく、スポーツの秋にしたいと思いながらも食欲の秋になりそうですが…。

と、いうことで、今週はファシリテーター見習い中の野中雪江がお送り致します。

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■ リモコンがっっっ! : 野中 雪江
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あれは数ヶ月前の春のこと。

お気に入りのテレビショッピングに、気になっていた扇風機が登場!
まだ少し早いけど、チャンスを逃すわけにはいかないと早速購入。

扇風機を使う夏がやってきた。
ワクワクしながらスイッチを入れる。
ついでに、リモコンも使ってみる。
電池が消耗しないようフィルムが付いている。
それを取り除くと、センサーが赤く光った。(気がした)

そして数日後。
暑い日は扇風機が大活躍する。
リモコンで、ソファに座ったままでも操作ができ…ない。

「あれ?」

リモコンのボタンを何度押しても反応しない。
赤く光ったはずのセンサーも光らない。

「なんだよ。もう電池切れかよ」

まぁ、リモコンがなくても動かないわけではないし、今日のところは良いか。

数日後、電池を購入し早速交換。これでもう大丈夫!
スイッチオン!
ん?反応なし?赤いセンサーも光らない!?

「これは、電池じゃないな。リモコンが壊れてんだな…まったく。」

購入先に電話を入れ事情を説明すると、
電池の裏表や、リモコンの向き、コンセントが入っているかというような質問をされ、終いには、購入から一か月以上が経過しているので、メーカーに電話をしてほしいとのこと。

仕方なくメーカーに電話し、また最初から同じ説明。
質問に一つ答えるごとに「少々お待ちください」と保留音が鳴り、
「お待たせしました」と同時に新たな質問とお題の繰り返し。

だから、電池も変えたし、全部やったって!
だんだんイライラが増してくる。

そして、次のお題。

「扇風機下部の黒いセンサーにリモコンを当ててみてもらえませんか?」

「だから、何度もやったし、リモコンの赤いランプが点いてないんですよ!」

ブツブツ言いながら、やってみる。

「ピッ!」

あれ?ヤバイ!動いちゃったよ!

目的は達成したはずなのに。
黒い感情が渦巻いている。
いつの間にか目的がすり替わっていた。

そう、私の正当性を主張するために、扇風機は動いてはならない。
リモコンは壊れていなくてはならないのだ!

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■ 編集後記
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最初は、リモコンが使えれば良かっただけのはずで電池交換までしたのに、
最終的には、リモコンは壊れていなくてはいけなくなっていた。
望むはずもない結末をいつの間にか切望している。
扇風機が動くまで、そのことにまったく気づいていませんでした。
自己正当化が起こす弊害は、日常に潜んでいるんですね。
箱に入ったことに“気づく”ことに敏感でいたいと思いました。
次回は、辻 良太郎さんです