The Arbinger Institute

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□アービンジャー「箱」NEWS【Vol.109】2011/05/27

こんにちは。アービンジャー・ジャパンの佐藤真一です。

風薫る5月も残りわずか、来週からは6月ですね。

私のオフィスから少しだけ見える田んぼの水面も、
だんだんと稲の苗の緑色が増えてきました。

次にこのメルマガを担当する時には、
水面などまったく見えないぐらい緑で覆われていることでしょう。

田んぼが見えるオフィスってどういうとこ?、というツッコミはさておき、
今週は、交流戦でやっと白星がついた千葉ロッテ大好きの私、
佐藤真一が担当します。

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■「よかったぁ…」 : 佐藤真一
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先日、博多である小さなお店をしている社長さんと話していた時のこと。
そのお店は毎日お弁当をつくり、企業へ配達したり、
店頭でのテイクアウト販売のみをしているんです。

その日も昼の一番忙しい時間帯に、
お得意様のところへ配達を終えた社長が一旦店に戻ると、

一番のかき入れ時なのに店頭に居るはずのスタッフがいない…。

お弁当も山積み…。

「アイツ、なんや、一番売れる時間に何をやっとるんや!
だからいつも目標にいかんのや。ここは厳しく言わんと。」

とスクーターを止めながら店のドアを開けて、大声で怒鳴ろうとすると、

そこにはいるはずのないお客様、年老いたおばあさんたち二人が、

店の中にちょこんと座り、仲良くお弁当を広げていて、

ニコニコしながらお店自慢の唐揚げをほお張っていたそうです。

「あら、社長さん?お弁当いただいてます。
本当においしいし、こうやって二人で食べられて幸せだわ。」

とおばあさん。

「はあ、どうも…。」

その社長も満面の笑みを浮かべているおばあさんたちに

「どうぞ、ゆっくりしていってください。」

という言葉が自然に出てきたようです。

そこに慌てて奥からスタッフがやってきて、

「あーっ、社長、すいません。
店の中にお客さん入れちゃいけないのわかっていたんですが、
おばあさんたちが食べる場所がないっていうもんで、つい…。
私が勝手に…本当にすいません。」

「いや、よかよか。ゆっくり食べてもらい。」

「本当に、本当にすいません。」

こんながことがあったそうなんです。

そしてその社長が私に言うんです。

「さとうさん、いや、よかったぁ…、オレそのスタッフを怒鳴らんで…。」

「そうですね。」

「いつもなら間違いなく怒鳴って店に入っていっとったわぁ、
ああ怒鳴らんでよかった…。」

と胸をなでおろしているのです。

さらに、

「そして、うれしかったぁ。
スタッフが自分の判断で、普段は入れてないお店の中に
おばあさんたちに入ってもらったこと。」

「へぇー。」

「そのおばあさんたち本当に喜んでくれてたけんね。
本当に素晴らしい対応をしてくれた…。涙が出てくるぐらいうれしかったぁ…。」

「そうだったんだ。」

「それをオレは怒鳴ろうとしてたけんね。ひどかね。反省ったい。
すべてはオレが勝手につくりあげて非難しようとしてたけんね…。」

「よかったね。」

「本当、成長の芽を摘むところやった…スタッフにとっても、お店にとっても…。」

「そうやね、よかったね…。」

話しを聞き終わった私は、なにか心がとてもあったかく、
そして清々しい気分になっていました。

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■ 編集後記
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最近よく言われます。

「箱って考え方、わかるんですけど…でも入らないでいるのって難しいですよね。」

その通り!

「箱」に入らないなんて…無理。(キッパリ!)

みんな、入る!

そう、毎日のように。

でも、それでいい!

「箱」に入ったかも…って気付けているだけで、十分。

気付けないで、ずっと相手のせいにし続けている人も多いから…。

でもそんな人を非難する必要もない。

なぜなら一番苦しんでいるのはその人だから…。