The Arbinger Institute

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□アービンジャー「箱」NEWS【Vol.124】2011/09/09

こんにちは。アービンジャー・ジャパンの佐藤真一です。

日中はまだまだ暑い日が続いておりますが、
朝晩はめっきり涼しくなってきました。

青空には高い雲、
いつの間にか季節は秋へと移り変わっているようです。

先日の台風12号による紀伊半島を中心とした被害の甚大さに、
あらためて人間の無力を突き付けられている気がします。

被害に遭われた方々へ心よりお見舞いを申し上げます。

たまたま先週3日(土)に名古屋へ外出した際に、
あのような天候の中、途中徐行しながらも名古屋へ定刻通りに到着した新幹線に
日本の、いや人類の科学技術の進歩にあらためて驚きました。

その一方で、もともと降雨量も多く、
大雨への対策はされてきた地域とはいえ、
甚大な被害を受けた現実を突きつけられると、
自然の力は人間の想定をはるかに超えているようです。

さて、今日は私、「箱」の真ちゃんこと佐藤真一が担当します。

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■「オレ、恥ずかしいよ…。」 : 佐藤真一
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冒頭でも書いた台風12号の被害の状況が明らかになった時、
私の友人がポツリと言いました。

「オレ、恥ずかしいよ…。」

「どうした?」

「いや、今回の台風、関東に来なかったろ。
関西方面でよかったと思っちゃったんだ。」

「ああ。」

「でもさ、ニュースで見たら、ひどい状況じゃない?
なんでオレ、あの時そう思っちゃったんだろうって。」

「あぁ、わかるけどさ。ある意味しょうがないよ…。」

「普段、おれたちがいかに自分のことしか考えてないか、突き付けられたよ。
本当に恥ずかしい…。」

「そうだよな。そう思っちゃってるよな。」

私も彼の言葉を聞いてハッとしました。

自分も同じように思っていたなと。

「名古屋に出張だから、名古屋には近づかないでくれ、
頼むから西のほうに反れてくれ。」

って。

人間はどれだけ利己的に創られているんでしょう。

ただ相手に被害が及べばいいなんて
もちろんこれっぽっちも思ってはいないわけです。

積極的に非難はしていないものの、自己中心に考えた時に
結果的に他の人に影響を与えてしまっていることがあるかもしれない。

いや、今までも確実にあったはずだ…とあらためて自戒をしたのでした。

だからこそ、人間は一人では生きられない。

必ず誰かに頼り、誰かに支えてもらい、
誰かの献身や犠牲の上に成り立っている、

そう関係性の中に生かされているんだなぁ…と。

先日ある先生からいただいた新聞の切り抜きをご紹介します。
もう6年ほど前のものでした。

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兵士が誤射、死亡 パレスチナ少年の臓器イスラエル少女3人に』
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【カイロ=萩文明】おもちゃの銃を持っていたために
イスラエル兵に射殺されたパレスチナ少年の(12)の臓器が、
平和を願う両親の希望で、イスラエル人の少女三人に移植された。

少年は、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸ジェニンで、
武装組織幹部の暗殺作戦を実施していたイスラエル軍の兵士に誤射され、
五日に病院で死亡した。
イスラエルは誤射を認め、「遺憾の意」を表明した。

死亡直後に両親が臓器提供の意思を表明し、少年の心臓、肺、肝臓が
それぞれ、移植を待っていたイスラエル人の生後七カ月-十四歳の
子どもに提供され、七日までに手術が無事終了した。

少年の父親(39)は本紙に
「提供先がイスラエル人かパレスチナ人かは関係ない。
パレスチナが平和を望んでいることを、
イスラエルと全世界に伝えたい。」
と話した。       (中日新聞 2005年11月8日付 朝刊 より)

自然災害、そして地域紛争と大きなテーマを引用させていただきましたが、
私たちの身近でもちょっとしたことで
似たようなことは起こっているような気がします。

正直、私も聖人君子にはなれません。

自分が憎しみや怒りを覚えている人に素直に手を差しのべられません。

いつでも自分勝手に、自己中心に考えています。

平気で相手を非難もします。

でも一方でわかっています。

そんな時、決して自分自身幸せではないことも。

だから大上段に構えずにいこうと思います。

世界平和を実現できないかもしれないけれど、
世界平和を祈ることはできます。

世界中の人を笑顔にはできませんが、
自分の周りにいる人を笑顔にすることはできます。

世界中のゴミを拾うことはできませんが、
目の前に落ちている紙くずは拾うことができます。

世界中の人に「ありがとう。」は言えないけど、
目の前の大切な人には「ありがとう。」は言えます。

そう、そうしたほうがいいと思うこと、
自分ができることをしていくだけ。

明後日は、9.11が起きてから早いもので丸10年。

この2011年は本当にいろいろとなにかを考えさせられる年ですね。

神様に、

「おまえら、いい加減に気づけよ!」

と突き付けられているような気がします。

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■ 編集後記
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先週は西やんこと西田敬一さんが、

「そんなこと知りませんがな~。」

というくらいやわらかい話題を提供してくれたので、真面目に綴ってみました。(笑)

ただ…、

おもしろいことに根っこの部分では同じなんです。

つまり「箱」なんです。

すべてを突き詰めていくと、

「今、この瞬間に、相手のことを人として見ているか、
それとも、物として見ているのだろうか…。」

シンプルだけど深い…、そしてほとんどのことに通ずる。

西やんも私もこの「箱」に救われ、この魅力に取りつかれ、
「箱」と向き合い、そして思いを持って活動を行っています。

来週以降も私の愛すべき仲間である個性豊かな「箱」ファシリが
みなさんを楽しませてくれことでしょう。

乞うご期待!