The Arbinger Institute

We Change Mindset

□アービンジャー「箱」NEWS【Vol.17】2009/7/24

こんにちは!アービンジャー・ジャパンの田染です。
皆様、いかがお過ごしですか?

山口県にお住まいの皆様、
大雨の被害、お悔やみ申し上げます。
ご家族やお知り合いの方々等、ご無事でいらっしゃいますでしょうか?
一刻でも早く回復することを、心よりお祈りしております。

それでは、本日のメルマガ、早速始めたいと思います。

今日の担当は、私、田染美穂子です。

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■ 箱から出た話 : 田染美穂子
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先月初めに、佐藤真一さんの箱セミナーへ参加した時のこと。

ファシリテーターである私は受講者用のテキストの他に、
ファシリテーター用のテキストや資料も持ち込んで、
‘盗めるものはメモって持ち帰ろう。’と、
そんなことを考えながら、セミナーへ参加していた。

開始5分。
どんどんセミナーに引き込まれていく自分に気付いた。
‘メモを取る’余裕もなくなり、
自分がしでかした自己裏切りを思い出し、
葛藤しながらも何かにあらがっている自分の心を見た時、
出会ってから4年間、箱に入り続けている彼女の顔が浮かんだ。

セミナー終了後、
私は重たい荷物を引きずりながらJRに乗った。
電車の中で‘ホテルに付いたら、彼女に電話をして謝ろう。’そう決意した。
JRを降りてモノレールに乗り、ホテルから最寄りの駅で降りると、
もう、居ても立っても居られなくなった。
私はすぐに彼女に電話をかけた。
何を伝えたいのか、どんなふうに話せばいいのか、
何も考えずに衝動的に電話をかけた。

4コール目。突然、私にとっては突然、彼女が「はーい」と電話に出た。
何を話せば良いのかわからない。
電話を掛けたのは私なのに、何を言えばいいのかわからない。
かすれる声で、途切れ途切れに、
「茜ちゃん、今までごめんね。私はずっーと箱の中にいたのに、
茜ちゃんはいつも箱の外でいてくれて、ありがとうね。
今東京にいるから、帰ったらお茶にいく時間をとってください。」
そう伝えたのを覚えている。
彼女は「あはははー、ありがとうございまーす。」と笑いながら聞いてくれた。

東京から帰った私は1週間ほど体調を崩し、会社を休んでいた。
1週間ぶりに出社した月曜日、
私は‘茜ちゃんをお茶に誘わなきゃ。’と機会を伺っていた。
でも結局、勇気が出ずに次の日の朝を迎えた。

‘今日こそは!’と決意を新たにしていると、
「しぶさん!大好きです!!お茶いつ行きますか?」と、
茜ちゃんが声をかけてくれた。
私は嬉しいのと照れくさいのを必死で隠しながら、
その週の土曜日に、食事に行く約束をした。

茜ちゃんは、全てを許してくれた。
「私、あなたに箱に入ってました。出ましたので、これから仲良くしてください。」
こんな自分勝手な私を一言も責めなかった。
笑いながら、私のたくさんの懺悔を聞いてくれた。
そして「あの夜電話切った後、涙がボロボロ出てきたんですよ。」と告白してくれた。

酷いことをしてきたなぁと思う。
たくさん苦しめたし、言葉でも態度でも責めたと思う。
どれだけのことを飲み込んで、耐えてくれたのか想像もつかない。
今考えると、彼女が誰かのことを悪く言ったり、
愚痴を言ったりしているのを、聞いたことがない。
なのに、その時は自分が悪いなんて、
これっぽっちも思えなかった。

人の心はどれほどに慈悲深く、強靭であるのだろう。
どれだけの痛みに耐え、我慢強く待ち、許すチカラを備えているのだろう。
自分にもこんなチカラがあると信じたい。
そして同じような感情が私のところへやってきた時、
彼女がしてくれたように、
笑いながら、一緒に泣きながら、たくさん話をして、
失った時を取り戻したいと思う。

茜ちゃん、ありがとう。

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■ 編集後記
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46年ぶりの皆既日食。
みなさん、ご覧になりましたか?
福岡は生憎の曇り空だったのですが、うす雲から透けて欠けて行き、
また時間をかけて満ちていく日食の様子が、
肉眼で観測できました!

神秘的でしたねぇ。
日食の後、気温がグッと下がり、
梅雨真っ只中であるのにも関わらず、
五月のようなすがすがしい風が吹き、
オープンカフェで、とても気持ちの良い時間が過ごせました。

それでは、今週も素敵な週末をお過ごし下さい!