The Arbinger Institute

We Change Mindset

□アービンジャー「箱」NEWS【Vol.20】2009/8/14

こんにちは!アービンジャー・ジャパンの田染です。
お盆休み真っ只中、皆様いかがお過ごしでしょうか?

お盆とお正月の年に2回、
家族みんなが集まる節目の機会。
今年はどんな気持ちで集われるのでしょうか?
何か人間関係に悩みをお持ちの方、
きっと箱の理論がお役に立てます!
お休みの期間中に、再読されるのもお勧めです。
どうか、素敵な休日を!

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■ 自分でやったほうが早い! : 佐藤真一
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少し前に開業した以前のクライアントが、

「最近仕事は慣れてきたんですけど、
イライラするんですよねぇ…」

と奥様とのやり取りのことを話してくれました。

「ねぇ、あの件、ちゃんと進んでいるの?」

「あぁ」

「心配なのよねぇ、本当にできてる?」

「うるせーなぁ、できてるって言ってるだろ!
そんなに心配なら手伝ってくれればいいじゃないか!」

「なんでそんなに怒るのよ!ただ聞いているだけじゃない。」

どこにでもありそうな会話です。私も似たようなことを時々
言っているような気がします。

「そんなに言うのならただ聞くだけじゃなくてもっと自分から
進んで手伝えよ!こっちは忙しいんだから…」

とつい言いたくなります。
でも相手は相手で、

「きちんと言ってくれないから心配なんじゃない、
私だってこんなふうに聞きたくないわよ!」

と聞こえてきそうです。

そして、なんでそんなに怒らなくちゃいけないかというと、
それは結構、図星だからです。
痛いところを突かれているからです。
自分にとって相手が脅威なんですね。

あらためてそのクライアントに聞いてみました。

「奥様は開業するって話をしたときに、反対していたのですか?」

「いや、賛成してくれて、応援してくれたんですよ。
結婚したときからの夢でしたから。」

「そうですかぁ、賛成してくれたんですね。
あなたの独立は、奥様の夢でもあるんですね。」

「そうでしたねぇ…。
本当は手伝いたいと思っているんだろうけど、育児もあるしな…。」

「そうですか。
奥様も手伝いたいと思っているとあなたは感じているんですね。」

「ええ、『私が帳簿をつけるから、やり方教えて!』とかは言うんですよ。」

「そうなんですね。それで?」

「でも、やる気があるんだったら自分で勉強してくれ!って
思っちゃうんですよね。教えているぐらいだったら、自分で
やっちゃったほうが早いし…。」

「なるほど。教えるのは面倒くさいしね。手取り足取り教えているん
だったら自分でやってしまったほうが早いってことですね。」

「私も帳簿つけるのは嫌いなほうではないので、
つい自分でやっちゃうんですよね。」

「パートナーは以前帳簿付けなどの仕事をしたことはあるんですか?」

「いや、そういう経験は余りないので…。
たぶんよくわからないと思います。」

「そうですか。ではスキルや知識が足りないかもしれないですね。
あなたはキャリアを積んで今回独立しましたけれど、
仕事をはじめたときにはスキルや知識はどうでしたか?」

「そうですよね…。初めは何もわからないし、何から勉強すれば
いいかもわからなかったですしね…。
彼女も同じなんですね。」

マネジャーが陥るワナの一つに「自分でやったほうが早い!」と
いうのがあります。過去に何人ものマネジャーから同じような話を
何度も聞いたことがあります。

マネジャーのあなたができてしまうのは当たり前のことです。
なぜなら、できるから、実績があるからマネジャーになっている
わけですから。

でも、マネジャーのあなたがその仕事をやり続けている限り、
部下は育ってはくれません。あなたがやらなくてもいい仕事を
あなたがやり続けている限りは、あなたのチームは成長していきません。

部下にもチャレンジさせる機会を与えることが大事です。
あなたにはどうってことない仕事でも、部下にしてみたら大きな
チャレンジになるのです。人はどんなレベルの人でもその人なりに
チャレンジをしたいのです。やってみたいのです。

おそらくあなたもそうやって成長してきたはずです。私もそうでした。
あなたはその部下のチャレンジをサポートしてあげればいいのです。

そしてあなたも同じように一つ上のことにチャレンジをすればいいのです。
それはあなたの仕事のステージを上げるタイミングにもなるのです。

あなたは、周囲の人にチャレンジする機会を与えていますか?

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■ 編集後記
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先週末に「史上最大の作戦(The Longest Day)」のDVDを見ました。
第二次世界大戦中における連合軍の、
ノルマンディー上陸作戦を描いた戦争映画です。
4時間以上に及ぶ長編です。

その中で印象的だった一場面、
「なんということだ、この瞬間を覚えているんだ。
この歴史的な瞬間を。我々は敗北する。」
これはドイツ軍がノルマンディーの海洋上に、
肉眼で5,000以上の戦艦を確認しながら、
誰も寝ているヒトラーを起こして報告することが出来ない、
という場面で、ドイツの将校が放つ台詞です。

一人の人間が力を持ちすぎて君臨する危うさを、
組織でも起こりうる危険性を感じました。

ではでは、良い週末をお過ごし下さい。
また来週!!