The Arbinger Institute

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□アービンジャー「箱」NEWS【Vol.353】2016/3/24 

こんにちは。西田敬一です。

最近、お客様の声を聞くことにハマっています。

「あー、そんな風に思ってたのか。」

セミナーを受けたきっかけや背景。
その後の結果や、これから期待することを、根掘り葉掘り聞くと、
自分では意識していなかった、意外な点に気付かされることが多いです。

今日は、ある経営者とのインタビューを紹介します。

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■ 「本当の自分に戻れること」: 西田敬一
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先日、ある会社の経営者にインタビューをしました。

年商は12億円ほど。建築系関連の資材を扱う商社の2代目社長で、年齢は41歳。

彼は、4年前に箱の概念を知って、セミナーに参加してくれた。

温厚で調和を愛する人だが、自分の意思決定に関しては厳しく
決して妥協は求めない。

人への配慮も充分で、営業マン時代はその誠実な対応が、お客様の心を打ち、会社の大半の売上り上げを1人であげるトップセールスマンだった。
社員さんからも、絶対的な信頼と尊敬を勝ち得ていて、強固な組織風土をつくることに成功し、中長期に渡るビジョンを熱心に追いかけている、

そんな彼へのインタビュー。

「セミナーを受けようとしたキッカケは?」

「友人から箱の本を勧められ、本を読んだことがきっかけです。その友人から、この概念を使って、面白い朝礼をしている会社があるよって聞いて、実際に行ってみたんです。」

「感謝の朝礼という内容だったんですけど、すごく衝撃を受けて。社長も社員さんも、朝からゲラゲラと笑ってる。みんなが楽しそうで、気持ちの良い時間だなって感じて。」

「こんな会社がつくれたら良いなーと思って。自然体で働くことが、長い目で見たら、会社の発展をつくるのかなと思えて。」

「なるほど。それまでは、実際にどんな事に悩んでました?」

「2代目特有かもしれないんですけど、父親との人間関係や、父親の経営スタイルに、ほとほと嫌気がさしてて。」

「よくある話ですね(笑)」
「そう、よくある話だと思います(笑)」

「セミナーを受ける時って、必ず躊躇する点があると思うんです。
躊躇した点って、なんですか?」

「父親を説得すること(笑)」

「なるほどー、それは躊躇しますね(笑)。お父さんは、反対だった?」

「猛反対(笑)。そもそも、誰の意見も聞かず、独学で経営を学んで、自分なりのスタイルを確立した人だったので。」

「セミナーやコンサルタントという話が大嫌いな人で(笑)。」

「で、そのためらいを、どうやって乗り越えた?」

「そうですね。振り返ると、セミナーを受ける前に、期待以上の成果が出たなと思って。」

「ほー、どんなこと?」

「父は、猛烈に反対しました。その反対に、打ち勝つだけの自分の覚悟が出来たんです。初めての経験でした。セミナーを受ける前に、絶対にこの概念で会社づくりを進めると。」
「受講するのに、かなりのハードルですね(笑)」

「後々、分かったことなんですけど、父は、私を試していただけなのです。本当に自分の意思で決めたんだろうな!!っと。今となっては、そのことが良くわかる。箱から出たら良くわかる(笑)。」

「で、セミナーを受けて、数年間、会社で浸透させて、結果はどうだった?」

「はい。一番の効果は、本当の自分に戻れたこと。」

「はっ??? もうちょっと聞いても良い?」

「そう、本当の自分に戻れたこと。僕はそれまで、経営者はこうでなければとか、会社を運営していくには、売上をあげるためには、こうしなけりゃならないと、勝手に思い込んでて。」

「そこに、違和感を感じてた自分がいて。今は、それが、ほとんど無くなった。」

「ほーー。本当の自分に戻れると、どうなるの?」

「今までは、お客さんにとっては、本当は必要でないかもしれないものでも、売上をあげるために、多少、強引に営業していく自分がありまして。。売上を上げる為には、どこかで自分を押し殺す必要があると思ってた節があって。でも、心のどこかで、それに違和感も感じてて。」

「それ、分かる。自分に嘘ついてる感覚だよね。」

「そう!!箱で言うと、便利な道具かな。売上をあげるための、都合の良い道具。」

「そういうのが無くなった。その人のために、今、本当に必要だと思ったら提案するし、売れるか売れないかの結果はどうでも良い。あとは、お客さんが決めることだから。それが、長い目で見たら、本当にお客さんから信頼されることだと分かって。」

「目先の利益を追わないと。」

「そう、目先の利益だけ考えると結構間違いが多い。長い目でみると失敗するなという感覚がついた。」

「さっき、本当の自分に戻れたって仰ったじゃないですか。他に、どんなメリットがあるんですか?」

「自分の意思決定に、ブレがなくなったこと。」

「ほー、それもスゴい話ですね。」
「例えば、100億円の企業から、業務提携の依頼があった時も、断る勇気ができて。」

「断る勇気?」

「そう、良い話って何度も来るんです。1,2年は、かなり儲かりそう。でも、それだけで動くと、絶対に失敗するという感覚。」

「もちろん、意思決定にミスはある。でも、そのミスも覚悟できる。振り返ってみて、その時の意思決定が、長い目でみたら、結局正解だったなって思える自分がいて。」

「100億円の企業からオファーがあった時も、話にのってれば、ちょっと噛むだけで、売上はすぐに倍にはできたはず。でも、倍には出来ても、その分のやっかいな課題は、今よりも多かったはずで。」

「本当は、自分は何がしたいのだろう?どうすべきだろう?と
冷静に判断できると言うことですね?」

「そう。それが出来ると、自分に自信が出てくる。もともと、僕は自信のない経営者。だから、表面的に自分を大きく見せたくなるし、人からの賞賛が欲しくて、ミエをはりたくなる。」

「でも、それが本当の自分なのか?と。」

「そうです。振り返ると、自分に自信のなかった僕ですが、今は、ミスも含めて、自分の判断に自信が持てる。」

「そうなると、どうなるんですか?」

「すると、心が穏やかでいられるし、判断に一貫性が出るので、周りが信頼してくれる。そうやって、長いこと発展する会社ができると思います。」

「うーーん、箱をつきつめると、経営者は、そんな感じになっていくんですね。」

「僕の場合は、確実にそうだったと言えるだけですけど(笑)。」

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■ 編集後記:「紹介してくれた方が・・・」
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お客様からのインタビュー中、衝撃的な事実を聞きました。

彼に箱の本や感謝の朝礼を、熱心に勧めてくれていたTさんが

交通事故で、急死されていたのです。

途中気が動転して、しばらくインタビューが出来なかったです。

今年のはじめに、元気なメッセージをくれたばかりだったのに。。。

今でも、Tさんの顔が頭に浮かびます。

利他の心で人に接し、多くの人に良い影響を与えたTさん。

Tさんからの紹介で、たくさんの人が、「箱の本」を読んでくれました。

Tさん、本当にありがとうございます。あなたのおかげで、今の僕たちがいます。どうか、どうか、安らかにお眠りください。

アービンジャー一同、心から、ご冥福をお祈り申し上げます。