The Arbinger Institute

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□アービンジャー「箱」NEWS【Vol.40】2010/1/8

あけましておめでとうございます!
今年も一年、何卒宜しくお願い致します。

皆様、年末年始はゆっくりされましたか?
今年はどんな一年にされますか?
私事ですが、今年の一年を漢字一文字に表すと「直」。
すぐに・直ちに・真っ直ぐ・正直に・素直になどなど、
こんなことを心得にしながら今年を過ごして行きたいと思います!

では、今年最初の担当は、
佐藤真一さんです!

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■ 下手くそな年賀状 : 佐藤 真一
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昨年12月上旬、ちょうどひと月前に妻方の叔父の家から一本の電話。

妻が出ると普段めったに電話などしてこない叔母から、

「あのねぇ。T夫が亡くなったの…。葬儀はね…。」

「えっ、そうなんですか。はい、伺います…。」

突然でびっくりしている妻。

叔父の訃報でした。ちょうど2年前に亡くなった義母の弟です。

最後に会ったのはその義母の葬儀の時でした。
人前でも気にせず、いつも大声で話し、いなかっぺ丸出しの
よく言えば屈託のない、悪く言えば少し行儀の悪い叔父でした。

通夜の席で叔父の子ども、つまり私たちの従妹から、
一昨年の11月頃に倒れ、一度は退院したものの、昨年の春先に
また倒れて入退院を繰り返し、と叔父の経過を聞きました。

普段あまり行き来のない私たちはまったくそのことを知らずに、
ただその時は棺の中の眠るように横たわっている叔父の顔に
手を合わせることしかできませんでした。

叔父の葬儀も終わり、12月も半ばを過ぎ、
年賀状を書き始めようと前回もらった葉書きを整理していると、
一枚の年賀状が私の目に止まりました。

ボールペンでミミズが這ったような下手くそな字がたった2~3行、
それも端に寄ってひどくバランスの悪い、まるで幼稚園児が初めて
書いたようなそんな年賀状でした。

「そうか…、そうだったんだ…、叔父さん、ごめんね…。」

そうです。
その年賀状は亡くなった叔父が2009年元日にくれたものでした。

私は悔いました。

なぜなら、その年賀状をもらった当時、妻と二人で

「なんだよ、この年賀状。
あの叔父さんは字までだらしないなぁ!まったく。」

と半分ふざけて大笑いしていたのです。

今思えば、ちょうど初めて倒れた後、リハビリをしている最中に、
麻痺の残った身体で必死に書いてくれたものだったのです。

だからミミズが這ったような字で、端に寄ってバランスが悪く、
なんの飾りっ気もない年賀状だったのです。

でもその時の叔父にとっては、私たちに心配をかけまいと
大病を患ったことの言葉もなく、それが精一杯の挨拶だったのです。

そんなことまったく気がつかずに…、見舞いにも行かずに…。

「叔父さん、ごめんね…。」

今年も届かなかったように、もう叔父からの年賀状は届きません。
でも叔父から最後に届いた年賀状は私の胸にいつまでも残っています。

今頃、あちらで先に逝った義母と
きっといつものように大声で話していることでしょう。

「叔父さん、ありがとう。」

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■ 編集後記
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ジョニー・ディップの話題作「パブリック・エネミーズ」を観てきました。
実在した銀行強盗、ジョン・デリンジャーを描いた作品でしたが、
皆さん、この強盗、ご存知ですか?
私は全くしりませんでしたが、ステキな男性ですよー。
仲間にも女性にも愛される「男」です。
「ヒート」に引続きマイケル・マンらしい?
たんたんとした構成です。

最後は彼の美しい顔が…あー…
ということでお楽しみに。

ではでは、今年もステキな一年でありますように!