The Arbinger Institute

We Change Mindset

□アービンジャー「箱」NEWS【Vol.64】2010/ 7/ 9

こんにちは!アービンジャー・ジャパンの西田です。
皆様、いかがお過ごしでしょうか?

ではでは、早速始めます!

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■「ほんっとお前は分かってないな。」 : 西田敬一
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「だからお前は箱のことなんか何にも分かってねーんだって。」

僕の心の奥底から、湧き出てきた強烈な非難だった。
だんだん無性に腹が立ってきたのだ。
久しぶりに、妻のことが信じられない女に見えてきた。

それは、ほんの数十分前のことだ。

妻と僕は、新しく会社を立ち上げた。
「幸せな家族を創る会社」を理念とする
結婚相談所の株式会社パトリッチと言う。

この会社の社長には、妻が就任した。
僕を含め、スタッフは他に3人いる。
彼女は就任直後から、スタッフの1人に猛烈に箱に入っていた。

「ちょっと聞いてよ。今日、○○君が社長の私にこんなこと
言ったんだって。信じられない。社長の私にだよ!」

彼女の言い分を聞けば聞くほど、僕はアホらしくなってくる。
そして、心の奥底で僕の声があらがっていく。

「そりゃ、お前が箱に入っとるだけだろ。そもそも、お前この前
箱セミナー受けたばっかりだろ。何も分かっとらんな。」

でも、僕は気を取り直して、彼女のためになるような
アドバイスを考えて、毎日向き合っていった。

あれから、約1ヶ月が経つ。
そして、先ほど、つい10分前にも、また始まりやがった。

「ねー、聞いてよ。この前パーティーに来た○○さんが
こんなことしたんだって。本当に信じられないね。」

そして、その言葉の直後に、僕の心のマグマはプチンと爆発した。

「もう、いい加減にしてくれっーーーー!!!!!」

「第一、 お前社長だろ!なんで毎日愚痴ばっか言ってんだ!
お前がそんなんだから、スタッフの気持ちもあがんねーんだろっ!!」

僕は家中に地響きが鳴るぐらい、彼女に激しく怒鳴った。

いや、本当は、彼女の前でそんな事とても言えないので
精一杯心の奥底で怒鳴った。

そして、やっと彼女に対面して出てきた言葉が・・・

「俺、ちょっと向こう行ってくるわ。」

つい5分前のことだ。
ベットの部屋に1人でこもった。
その部屋の暑さに耐えかねて、扇風機を回し始めた。
扇風機のうずを目の前にしながら
彼女への非難が強まっていく。

「俺だって、俺だって、怒りたくなる時もあるんだって。
畜生。今日こそ俺は絶対に謝らないからな。」

2歳の娘は、久しぶりに見る夫婦のその異様な空気を察知して、
「ねー。パパもママも、私本当に大好きだよ!」っと気を配る。

それから、僕は今、この記事を書き始めた。
妻のことを想いながら書いている。

そうなんだ。

僕が独立して間もないころ、僕は毎日、妻に対して
お客さんの愚痴や、仲間の愚痴を言ってきた。
毎日、妻を相手に晩酌をしながら、1時間は話していた。
彼女は、そんな僕の話を、じっと聞いてくれていた。

そして、すっかり毒を吐けた僕は、気持ちよくなって
眠りについていた。

独立してどころか、彼女との8年間の暮らしの中で
毎日そうしてきた。

そうなんだ。

僕は、彼女に解決策を求めていたんじゃなくて
ただただ、話を聞いて欲しかったんだ。
僕の気持ちを分かって欲しかっただけなんだ。

そして、そんな彼女は、僕の話にいちいち共感してくれていた。

そうなんだよな。

きっと、彼女が今望んでいることは、僕に対して、自分の気持ちを
聞いて欲しいだけなんだ。共感して欲しいだけなんだ。

さっき、カタカタ回ってる扇風機を止めた。

共謀を起こすのは、決まって自分からだ。
そして、その状態をも正当化したくなる自分がいる。

こんなこと続けてても意味ないもんねー。
ベットの部屋のドアノブを握って、こうつぶやいた。

「まー、たまには良いか。こんな喧嘩も。」
って自己中かなー。

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■ 編集後記
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「告白」
文庫本を立ち読みで読みかけて、
結末が気になったので観てきました。

開始早々、崩壊した学級の模様。
「今の中学校はどうなってるんだ?」と眉間にシワを寄せながら、
展開を見守っていました。
中学生たちの秩序のなさと残虐さには、
ひどく幼稚なものを感じながら、でも恐ろしく思っていましたが、
やはり、一番怖かったのは松たかこ。
淡々と冷静に周到に事を運んでいきますねぇ。
表情のない顔が怖さを倍増させます。
これはかなりお勧めですよ。

ではでは、良い週末を!