The Arbinger Institute

We Change Mindset

□アービンジャー「箱」NEWS【Vol.75】2010/10/01

こんにちは。アービンジャー・ジャパンの伊藤です。

10月です!  秋ですね~
恋人たちの季節ですねぇ~    ・・・でしたっけ?

急激な寒暖の温度差で我が家の子供たちはしっかり風邪ひきました。
みなさん、くれぐれも健康にはご自愛くださいませ。

しかし、年を重ねるたびに気温の変化に敏感になるのはなぜなんでしょうか?
なんとなく、わかるような・・・ わかりたくないような・・・
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■オレサマの箱 : 伊藤彰記
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子供たちを風呂に入れている時、それは始まった。
いや、正確に言えば、始まったと思っていた。
水遊びが大好きな子供たちは、風呂の中で潜ったり、奇声をあげながらキャーキャー
ギャーギャー言って喜んでいる。
『ウルサイッ!』    私が一喝する。 しかし、そんな私のことなどお構いなし。
そのうち、3歳の次男が、いやだ~、いたい~と連呼し始めた。
どうやら5歳の長男が、次男の嫌がることをずっとしているようで、その様子がかなり乱暴に見える。
『やめなさいっ  嫌がってるぞ!』
長男の行動はどんどんエスカレートしていく。
『こらーっ!』
でも、さっぱり言うことをきかない。
『やめろっ!!!』
私は、反射的に長男の背中を、持っていたシャワーヘッドで、反射的につい叩いてしまった。
長男はびっくりしたのと同時に、叱られたことでいじけてしまった。
風呂から出て、急いで嫁さんに言いつけに行く。
どうやら、彼には言い分があったらしく、次男が最初にやってきて仕返しをしていたのだ、だから悪くないのだ、
それなのにお父さんに背中を叩かれて痛かったのだと自分の正当性を嫁に懸命に訴えている。
おいおいちょっと待て、そんな言い訳をするんじゃない。
おまえは、どんな状況があったにしろ、次男にひどいことをしていただろうが。
嫌がる次男にいつまでも執拗に嫌がらせをしていたじゃないか。
そのやり取りを傍で聞いていた私のところへ、早速、嫁さんがやってきた。
『はるま(長男の名)が何したの? 痛かったって言ってるけど。』
私は、はなから自分が非難されているように感じ、カチンときた。
『なんだ、おまえは、はるまの言い分だけを信じるのか?』
しかし、そんな私におかまいなく、嫁さんが、ここぞとばかりに普段の私の子供に対して接する態度を非難し始めた。
もっとかまってやれ、会話しろ、などといろいろと非難され、だんだん自分を根底から否定されている気分になってきた。
イライライラ・・・    ダム決壊!    ドッカ~ン!
そもそも、やってほしけりゃ、上手にしむけりゃいいだろ、おまえに言われるとやれるもんもやりたくなくなる、
だいたい、その言い方は何だ!
その後、嫁さんに、一通りの悪態をついてからも、ムカムカしながら一人になって頭の中でグルグルと正当化が始まる。
嫁さんに、勝てない、勝たない、勝ちたくない、という非勝三原則を標榜し、多少のことではキレない、怒らないと
決めて日々過ごしてきたが、もう勘弁ならん、いい気になりやがって、図に乗るのもいい加減にしろよ・・・
そもそも、俺は自己中だけど、おまえは俺を誰と比較してやがる、ちょっと自分の理想と違うからってギャーギャー言いやがって・・・
だいたい、じゃー、おまえは一体どうなんだ、すぐにイライラしやがって、おまえこそ自分の思い通りにならないと
すぐにへそを曲げて、御姫様じゃねーってんだ、ふざけるな。
いいとこも悪いところも含めて俺を受け入れてくれてんじゃなかったのか?
そりゃ、俺だって努力はしてるよ、悪いと思ってるよ、なのに何だ、その態度は?
じゃ、そもそも、そういうおまえさんの言う愛想が良くて気がつく理想の男性と結婚すりゃ良かっただろ?

・・・   ・・・   ・・・

少し時間が経って頭が冷えてきた。 激しい自己嫌悪感が心を埋め尽くす。
で、冷静になったところで再び起こった出来事を考えてみる。 頭の中のビデオテープを巻き戻す。
キュルキュルキュル・・・
嫁さんとの会話が始まったところで停止、再生。
『はるまが何したの?』
冷静になってビデオを見ると単純に質問されているだけだということに気付く。
『痛かったって言ってるけど。』
あれ? 痛いという子供に何があったかをオレに聞いているだけだ。
私が見るビデオは、いつも私が撮影したビデオではない。
だから、 自分の姿も見えてしまう。そして、今回そこには、嫁さんに対し、鬼のような形相で自分の言いたいことを
まくしたてている自分の姿が映っていた。
ひどい顔してるねぇ~。。。  カッコ悪~。。。
俺が教えてもらったあの概念で言えば、完全に入っちゃっている状態だね。
間違いないね、例の【箱】ってヤツだ。
そして、さらに時間を巻き戻す。
風呂に入る前、晩御飯の時間、客観的に自分を俯瞰して見ることのできる映像が頭の中で再生される。
そこには、確かに、子供と会話なく、無愛想にテレビを見ながら黙々と飯を食う自分が映っている。
家庭にいるときは、なるべく、家族に尽くそう、そう決めたのは誰でもない、俺のはずなのに。
事の始まりは風呂からじゃない、もっと前だ。 もっと前に入った自分の箱からだ。
さらにビデオを巻き戻してみる。 そして、普段の生活が見えてくる。
むむむ・・・   入っている・・・   そもそもか・・・   こいつぁ~ヒドイね・・・
ビデオの中のこいつ、何でこんなにイライラしてんだ?
客観的に自分が見える。 知らぬ間に、いつの間にやら、すぐに箱に入っている。
この箱、ところでどうすれば出られるんだっけ? そういえば、箱からの出方も教えてもらったよな。
そうだ、自分にできることからちょっとの勇気で行動だ。 そうすれば箱から出られる。
よし。。。

『おやすみ。』

『ごめんね。』とは言えなかった。  ダメだねぇ~  この意気地なしっ!
だけど、その時は、それが自分なりの嫁さんに対してできる精一杯のことだったんだもん。
それでも、カチカチで頑固な『オレサマの箱』は少しだけ柔らかくなった気がした夜の出来事だったのだ。

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■ 編集後記
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先日、名古屋の箱会に参加しました。

なかなかの盛り上がりで、帰りの電車の時刻も忘れそうになるほど、懇親会まで楽しい時間を過ごさせていただきました。
単純に心地が良いです。
箱を知っていても知らなくても、まったく構いません。
アービンジャー教の勧誘もありませんし、ご利益のありそうな高価な壺を販売しているわけでもありませんので、
お気軽にご参加くださいね~ (笑

それでは良い週末を♪