The Arbinger Institute

We Change Mindset

野中雪江

野中雪江
(のなかゆきえ) Yukie Nonaka

株式会社ABIX (アビックス)
常務取締役

〒003-0002 札幌市白石区東札幌2条6丁目
TEL:011-837-3200

私と‘箱’との出会い

【自己紹介~私と箱の出会い~】

(ハコって何ですか?)

私と箱の出会いは、2013年の春。

ある講座の休憩時間、偶然に耳にした「ハコ」と言う言葉でした。

 

私は、企業研修の講師を仕事としていて、主にヒューマンスキルについてお伝えしています。

仕事だから人のことや関係性のことなどを学び続ける必要があると言えば、そのような側面もありますが、私自身が、長く人間関係に悩み、常に孤独を感じながら生きてきたということから解放されたいという想いで人のことや関係性のことについて知りたいという気持ちから、人間についてのいろいろなことを興味の向くままに学ぶようになりました。

 

そんな学びのひとつの場で、耳にしたのがこの「箱」と言う言葉です。

同じ講座に参加していた仲間が言うんです。

「ハコやってるんだって?ハコ良いよね~」

「うん、ハコは良いよぉ~」って。

 

ハコ?はこ?箱?と思った私は、

すかさず「ハコって何ですか?」と聞き返します。

 

それでも返ってくる答えは、

「まぁ、良いんだよね。このハコってのがさ」

「そうなんだよ、ハコに入ったり、ハコからでたり、それが良いんだよ」

 

えっ?何それ?出入りするハコ?さっぱりわからないし、質問と答えが合っていない。

そんな問答を2,3度繰り返しますます分らなくなる私。

それでも、しつこく聞いていると、少しだけ教えてくれました。

 

「行動は同じなのに、AさんとBさんでは、なんか違うよなぁ~。って感じることってあるよね。Aさんは良いけど、Bさんはダメだな。とか」

 

「ん~?なんとなく、分りますけど…」

 

「その違いって、何だと思う?」

 

そこまで言われて、「ハッ!!」っとしました。「そういえば!」

 

見えないことに苦悩する日々)

私は、20歳でパチンコ店に入社し、社会人として大切なことは、すべてパチンコ店で教えてもらいました。企業研修など、人材育成のお手伝いの仕事のきっかけとなったのも、パチンコ店での人材育成や組織開発などに携わった経験があったからです。

 

その頃の私は“目には見えないもの”を表現することに苦悩していました。パチンコ店の接客レベルをチェックして見える化(数値化)するという仕事について、壁にぶち当たっていたのです。

人は成長しますから、最初はできなかったことでも、努力を重ねてどんどん出来るようになっていきます。目に見えてできない『形』を評価するのは、誰が見てもそうなので迷いなく出来たのですが、そのうちに『形』は身についているけれど何かが違う。という場面に何度も遭遇する時期がやってきました。そして、それは私が感じているだけで目に見えてはいない。言葉でもうまく説明が出来ない「何か違うんです…。」それでは、曖昧すぎて伝わらないのも当然。そのうちに『人を評価』するということそのものが、何なのか分らなくなり『見えないものを見える化』することの信憑性を問われることに恐怖を覚え「やっぱり、私なんかが…」という被害者意識から抜け出せなくなり、すべてを投げ出してしまいたくなっていました。

 

(私の人生は不幸である)

よく考えてみると、何をしていてもどこかに「私なんかが…」という劣等感から解放されることはありませんでした。その奥には、育った環境や学歴に対するコンプレックスがあったのです。

『高校中退の私に、人にものを伝える資格はない』とか、『母子家庭で育ったから普通じゃない』とか、どこか『私は人より劣っている』という捉われの中でもがき、幼いころにはその怒りを親や世の中に向けて反発してみたり、自分の力だけで生きていける人間になりたいと、半ば仕事中毒のようになってみたり…

自分ではない何者かになろうと必死でした。

そして、そんな恐怖からほんの少し解放してくれたのが心理学でした。そうして、様々な学びが始まりましたが、学べば学ぶほどダメな自分と向きあう機会が増え、『~でなければならない』と、また、自分ではない者になろうとしていたのです。そして、心のどこかで『やっぱり、私の人生は不幸だ』と決めつけていました。

でも、箱の本には、私が悩み続けていたことの答えがとてもわかりやすく書いてありました。

これだ!ここに書いてあるように言語化して伝えればいいんだ!目の前が明るくなったような気がしました。

「そうだ!あの人は箱に入ってるんだ!」

「私の人生が不幸なのは周りがみんな箱に入っているからだ」と…。

でも、読み進めて行くうちに『自己正当化』という言葉が何度も出てきて、明るくなった目の前は、またどんよりと曇りはじめ、心がモヤモヤでいっぱいになっていきました。

『どうやら、箱に入っているのは私らしい。やっぱり私は不幸な人生を変えることはできないのか…』

 

(幸せな人生とは

ありのまま、私らしくってなんだろう?

どうすれば、私らしく生きていくことが出来るのだろう?

これは、私の人生の問でもあります。

毎日、箱に入ったり出たりしながら、それも含めて、ありのままの自分でいることが出来たら、

こんなに幸せなことはありません。

そして、ありのままの私の存在ができることを粛々とやり続けていきたいと思っています。