□アービンジャー「箱」NEWS【Vol. 481 】 2018/10/12
こんにちは!
すっかり秋の気配の札幌です。
芸術の秋、味覚の秋、読書の秋…
みなさんは、どのようにお過ごしですか?
秋といえば、衣替えの季節でもあります。
この時期、いつも悩むのが整理整頓と掃除。
先月の地震で散らかった部屋を掃除しながら、衣替えも始めたのですが、思いがけず壊れたり散らかったりしたものを目にすると、どうやら箱に入りやすくなるようで…
今回は、北の大地から野中雪江がお送りします!
野中雪江の詳しいプロフィールはコチラ↓↓↓
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■ 私が意地悪なのはあなたのせい: 野中雪江
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大きな地震から、1ヶ月が経った。
本棚の本が飛び出し、CDラックが倒れ、大きな鏡も割れたまま…
落ち着いたら片付けようと、開かずの間としていた2階の部屋。
衣替えをしなくてはならないし、
次の休みに集中して片付けと衣替えを一気にやってしまおう!と、思っていた
その矢先、
ちょうど私が仕事に出かける支度をしているタイミングで、主人が割れた鏡を片付けだした。
割れたガラスを梱包しながら、
「あぁ〜!飛び出してきた!わぁぁぁ〜」
と、なんともいろんな声が聞こえてくる。
身支度の手を止めて、新聞紙を持って、
包むのを手伝おうと思ったら…
「いらない」と。
んっ?
せっかく急いでる手を止めて行ったのに?
と、イラッ(怒)がよぎったけれど、
まぁ、いいか…と、支度に戻る。
それからまた少しして、
「わぁ〜!あぁぁ〜」
と、なにやら騒がしい。
今度は大物だったので、エアキャップを持って包むのを手伝おうと思ったら、
また「それは、意味がない!」
ええええええええ⁇
しばらく無言で見ていると、ガムテープで巻いているので、押さえてあげれば良いだけなんじゃないかと気づいた。
そうか!さっきも押さえてて欲しかったんだなと。
気づいたけれど、時すでに遅し…
すっかり箱に入っていた私は、
押さえてくれとも手伝ってくれとも言われてないし!と、心の中で自己正当化を繰り返す。
私は本当は、手助けをする優しい人なのに、
あなたが私を意地悪にさせる。
そう!私が意地悪なのはあなたのせいだ!
と、一切手伝うことなく家を出た。
イライラが収まった頃、
電車の中でふと思う。
あぁ…ほんの少し押さえてあげるだけで良かったのに。箱に入ると、そんな少しのことができなくなるんだなぁ…と。
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■ 編集後記
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箱に入ると、自分が意地悪になっていく
そんな自分が嫌で、イライラ
嫌ならやめれば良いだけなのに、
そこは、箱の中の考え
「あなたが、私をこんなに意地悪にした」
と、相手を攻撃する。
どこまでいっても、私は正しい
私が握りしめている私の正しさが私を苦しめる。
気づいているのにやめられない。
まだまだ修業は続く…。