加藤典子 (かとうのりこ)
コーチングファースト 代表
《私と箱との出会い》
証券会社に勤務している時に社会保険労務士の資格を取得しましたが、もっと人の能力開発に関わる仕事がしたいと思い、コーチングと出会い、コーチとして仕事を始めた時に、コーチ仲間の鞄に入っていたのが『箱』の本でした。
本の帯に書かれていた
「君には問題がある。そのことは職場の人も知っているし、義理のお母さんも知っている。そしてご近所の人達も知っている。問題なのは君自身が知らないということだ。」
という文章にドキッとし、本を購入して一気に読みました。
そして自分が今まで持ち歩いていた箱に気付き愕然としたのです。
それ以降、箱の本は私のバイブルになりました。
アメリカのアービンジャーではこの本の内容を元にしたセミナープログラムがあるらしい、いつか受けてみたい、と思いながら数年が経ったある日、コーチ仲間の一人が箱のファシリテーターになっていることを知ったのです。
すぐに彼のセミナーを受け、本を読んだだけでは何も変わっていなかった自分に気付きました。
そして即ファシリテーターになるためのトレーニングを受けたのです。
当時私は昔から抱えていたとても頑丈な箱に入っていました。
セミナーを受けてすぐにはその箱から出られませんでしたが、小さな箱から出ることを心がけて半年ほど経った時、自然にその頑丈な箱から出ることができたのです。
その感動、幸福感は何物にも変えられないものでした。
そしてそれから数年後、私はがんという病を患いました。
辛い治療もありましたが、幸いなことに周りの人に恵まれ、箱に入ってもすぐ出ることができ、ストレスを最小限にすることができました。
箱を学んでいて本当に良かった、と痛感しています。
今も治療を受けていますが、今までもこれからも高額な医療を受けさせていただけているおかげで今私は生きています。
この与えられた命をどう使うか考えた結果、この箱の考えを必要としている方にお届けしたいと思いました。
日々箱の罠にかかって箱に入っている私ですが、そんな失敗談も交えて皆さんと箱について語り合えたらと思っています。