大竹哲郎 (おおたけ てつろう)
株式会社 F&Lアソシエイツ代表取締役
初めて「箱」と出会ったのは、2007年のことだったと思います。
当時、前職の会社で人事部員として働いていた私は、いろいろな会社の人材育成担当者が集まる定期的な勉強会に参加していました。あるとき、その勉強会に陶山代表がゲストスピーカーとして登壇し、「箱」について話してくれたのです。
目からウロコが落ちる思いでした。
同時に、こう思いました。
「よし、これで一生、人間関係で悩まなくて済む!」
それが大きな勘違いであったことに気づくまでに、3年もの時間がかかりました。
2010年頃、人生の壁にぶつかりました。
会社で部下とうまくいかない、家では妻と喧嘩ばかり…
「どうして分かってくれないのか?」
「自分はこんなに一所懸命に働いているのに、なぜ周りは支えてくれないのか?」
そんなときにふと「箱」のことを思い出し、本を読み返してみたのです。
落ちたと思っていたウロコが落ちていなかったことに気づきました。
問題は自分にある!
それから、「箱」のことをもっと学びたいと思い、本を何度も読み返したり、勉強会やセミナーに参加したりと、探求を続けてきました。
その結果、自分や周囲の人に対して、それまでより素直になることができるようになりました。そして、ものごとがうまく進むようになりました。
今でも「箱」に入ることはありますし、自分のことばかり考えてしまっていることに気づいてハッとすることも日常茶飯事です。
でも、「箱」のことを知る前と比べると、はるかによい人生を生きることができていると感じます。
今は、人事コンサルタント、メンタルコーチとして独立し、いろいろな組織やスポーツチームのお手伝いをしています。
これからも「箱」について学びながら、多くの人に「箱」のことを伝えたいと思い、ファシリテーターを志しました。
相手を「人」として見ることがあたりまえで、誰もがイキイキと活躍できる組織づくりに役立ちたいと思っています。そのような組織が多くなることで、笑顔あふれる社会をつくることに貢献したいと願っています。