岩本俊幸

岩本俊幸 (いわもととしゆき)

株式会社イズ・アソシエイツ
代表取締役

〒105-0003 東京都港区西新橋3-4-1 西新橋佐藤ビル3F・5F
URL:http://www.is-assoc.co.jp/

私と‘箱’との出会い

彼女に費やした、高校時代。

祖父はハンコ屋、父親は印刷屋という自営業の家の次男として東京都中央区築地に生まれる。可愛がってもらった祖母からは、「商売人は収入が安定しないので、あなたは商社のサラリーマンになりなさい!!」と言い続けられ、小学校の時から商社マンを目指す。
しかし、高校時代に出来た彼女とのデート代を稼ぐために、アルバイトに明け暮れる日々。
当時、出始めのコンビニでのバイト。 ゴルフ練習場での球拾い。
土方の日雇いとして拾ってもらうため朝5時に高田馬場。
新宿の高層ビル内にあるオフィスの灰皿だけを日々数百件ひたすら掃除するバイト。
秋葉原電器店の配送トラックの助手。 などなど。
アルバイトをしすぎて彼女に会う時間がなくなり、結局ふられる。
そして、せっかく進学校に行ったのだが、受験勉強を全くしてなかったので、大学受験を諦め、商社マンになる道も閉ざされる。
父親の仕事の関係もあって、高校3年の時から印刷関連の仕事に携わり営業を始めるが、気がつくと、人に指示されること管理されることが最も嫌いなことだと気がつき、まもなく独立の準備を始める。

社内の人間関係を改善するために、あらゆることを試みたが

1991年9月、20代だったが若さにまかせて念願の独立、株式会社イズ・アソシエイツ創設。
創業当初は、一日中駆け回って仕事を取り、間違いのない仕事を心がけ納品する毎日。
5年後の1996年、デスクトップ・パブリッシング(DTP)との出会いによりクリエイティブハウスへ転換する。デザイン部門を起こしたことで、販促ツールなどの制作が除々に増え、クリエイターが増え、気がつけばスタッフ20名、外部協力スタッフも10数名に増えていた。
その後、インターネットの出会いから、新規ビジネスをいくつかチャレンジするが数千万円の投資に対して1円の売上げにも至らなかった。 今だに、この時期の負債が尾を引くことに。
その後、信頼していた幹部社員の裏切りが起こり、極度の人間不信に陥る。
そんな時、リッツカールトンホテルの従業員を一番に置き、コミュニケーションを大切にする考え方に感銘を受け、「クレド(信条)」を自社にも取り入れ、社員とシェアすることを試みる。
でも、会社は変わっていかない。 スタッフ間の人間関係のトラブルが耐えない。
影で悪口を言い合うスタッフをあちこちで見かける。
「自分は社長として皆から信頼を得られているのだろうか?」経営者としての自信を喪失する。
藁をもすがる想いで、コミュニケーション、社員のモチベーションを上げる方法を模索する。
NLP、コーチングなどありとあらゆるコミュニケーションに関連するメソッドを学び始める。しかし、根底に何か足りない。 いったい何が足りないのだろうか?

みんなに強要して、自分ができていなかったこと。

このような中、一冊の本と出合う。
「自分の小さな『箱』から脱出する方法」。そこで気づく、いつも社員に言っていた次の一文について私が一番できていなかったことを...。
「私たちは常に被害者意識を捨て、責任を引き受けます。なぜなら、自分が悪くないことをいくら立証しても素晴らしい人生を送る助けにはならないからです。そして、私たちは責任を自分で引き受けた時、自分の人生が最大になることを知っているからです。」
これは、弊社のクレドに入れてある一文、みんなとシェアしていたはずの価値観。
みんなに強要していただけで、私自身が全く出来ていなかったんだ...。 自分の小さな「箱」から脱出する方法 ただいま修行中。

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