Arbinger Blog

2019/05/12

□アービンジャー「箱」NEWS【Vol. 508 】 2019/5/12

メルマガをご購読の皆様、こんにちは。
ファシリテーターの加藤典子です。

長かった連休も終わりましたが 、十分リフレッシュされましたか?

なかなか日常に戻れない方や逆にホッとしている方も
いらっしゃるのではないでしょうか。

私は連休中はどこも混んでいるので
終わってホッとしている組です。

加藤典子の詳しいプロフィールはコチラ↓↓↓

加藤典子

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■ 箱の外の国: 加藤 典子
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令和という新元号を皆さんはどんな気持ちで迎えられたでしょうか。

私は5年前に卵巣がんになってから毎年

「50歳を迎える」

「病気発覚から丸5年を迎える」

というように生きる目標を設定してきました。

今年は

「新元号を迎え新天皇即位を見届ける」

という目標がありましたので、それが叶えられて感無量でした。

平成が終わり令和になることが決まってから
平成30年を振り返る特集が各メディアで
取り上げられていました。

それを見ていて改めて思ったのは

「平成の天皇皇后両陛下(今の上皇后ご夫妻)は
常に国民の喜びや悲しみに寄り添い
“箱の外”でいらした」

ということです。

例えば昭和天皇は国民にお会いになる時
国民はひざまずき天皇はお立ちのままだったが
上皇后ご夫妻は国民と目線を合わせ
自らひざまずかれたり

昭和天皇は国民を「諸君」と呼ばれていたけれど
上皇后ご夫妻は「皆さん」と呼ばれていたなど

ひとつひとつの振る舞いやエピソードから
そのお気持ちが伝わってくるのです。

戦争で大切な人を失った遺族に対しても
ひたすら慰霊の旅を続け
火炎瓶を投げつけられてもそれを止めることは
ありませんでした。

私も平成に入って間もなく、たまたま東京駅で
新幹線から降りられた上皇后ご夫妻を
お見かけしたことがありましたが
あの仏様のような慈悲深いお顔と品のある佇まい
そしてなんとも例えようのない言オーラは
今でも忘れることができません。

退位を決断されたのも、私はてっきり
「もう疲れたから勘弁してほしい」
というお気持ちなのだと思っていましたが
「年とともに体力や精神力が衰え
象徴という役目を果たすことに支障が出る」
という理由だと知り、ただただ頭が下がる思いで
いっぱいになりました。

なぜ国民が上皇后ご夫妻に好意的で
退位の際も感謝の気持ちでいっぱいなのか
それは上皇后ご夫妻が長年にわたり
国民を人として見続け、全身全霊で「象徴」というお役目を
果たし続けてられたからこそだと思います。

国の象徴である天皇陛下が「箱の外」でいらっしゃることに
日本国民のひとりとして言葉にできない幸せを感じました。

私は象徴でもなくただの民間人ですが
上皇后ご夫妻のご姿勢やあり方をお手本にしながら
箱の外で生きていきたいと思います。

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■ 編集後記
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上皇后ご夫妻がお召し列車の中でずっと立ったまま
沿道の方に手を振られている映像を見て

「私だったら、あ〜疲れた〜〜!って
さっさと寝ちゃうだろうなぁ」

と思いました。

誰かのためにしようと思ったけどしない
『自己裏切り』ですね。

「だって疲れてるんだもん」
「全員に手を振るなんて無理でしょ」
「そんなこと仕事じゃないし」

そんな言い訳を並べて自己正当化しがちですよね。

まだまだ箱の修行は日々続きそうです(笑)