組織名
US WEST
業界
通信
US Westは2010年にCenturyLink社に買収されました。US Westは、音声・映像通信分野において、長距離通信やブロードバンドサービス提供を行う大手通信企業です。
アービンジャーの研修に参加し、コンサルティングを依頼した時は、まさに、弊社が構造改革と事業規模縮小に取り組んでいるときでした。その後、業務効率は10%以上の改善、収益は17%の増加、顧客満足度は20%も上昇し、サプライヤーとの関係見直しや資本コストにより、それぞれ23%、50%の原価カットも達成しました。45百万ドルの在庫カットや従業員満足度の20%超の上昇も実現できました。
弊社の商品・サービスを、従来よりも効率的に低価格、かつ高品質で提供できています。アービンジャーには、従業員や顧客などとの新しい関係性構築に協力してもらい、大変感謝しています。それにより、明らかに結果が出るようになりました。これらは、アービンジャーの知識とその仕組みのおかげです。ジェリー・ジョンソン
部門長
アービンジャーと関わり始めてすぐ、品質面において向上が見られました。その後のミーティングでは、部門間の境界や自己主義が少なくなったと感じています。風通しの良い雰囲気になりました。皆がチームの状況を理解していて、責任感を感じているため、チームに一体感があります。カーラ・デボー
マーケティング部門VP
挑戦
大手通信事業である当社は、大規模な組織改革プランを打ち出しました。これには、従業員の配置転換・解雇、業務負担増加、予算の縮小などが含まれ、社内には雇用不安による暗澹としたムードが広がっていました。
当社の最大の部門では、2万5千人もの従業員が働いており、この部門での組織改革の成否が、全社の生産性や従業員の士気に大きな影響を及ぼします。そのため、当部門のマネジメントは、組織改革成功のためは従業員の協力を得ることが必要だと考え、アービンジャーに対して、協力を依頼しました。
ソリューション
まず、当社はアービンジャーと、当社内で育成したアービンジャープログラムのファシリテーターの元、部門内で共同研修を実施しました。この研修の後、一か月ごとに、実際の現場でアービンジャーの仕組みを実践するための導入トレーニングを、アービンジャーのコンサルタントとともに3回に分けて行いました。部門の3,500人のマネージャー全員がトレーニングを受けました。それから、さらにハイレベルのトレーニングやコーチングなども受講し、チーム内でアービンジャーの仕組みを活かしていきました。
結果
アービンジャーと協力しはじめてから、部門のマネージャーたちは、様々な分野で大きな改善が見られだしたと報告してきました。以前は、閉鎖的でリソースの取り合いや目標の対立があった部門でも、協力関係が生まれ、リソースを共有し、同じ目標を共有する雰囲気ができていると報告を受けました。アービンジャーでは、どんなに難しい環境下でも、問題を特定し解決できる道を示してくれます。あるマネージャーは、「アービンジャーのトレーニングの後、社内に大きな変化がありました。お互いを尊敬し、フォローアップや信頼関係ができています。これほど変わるとは想像しませんでした。」と話していました。
重要なことに、この変化は、組織のさらに上のレベルまで及んでいます。ある役員はこう話します。「役員・部門長クラスの間でも大きな違いがあります。お互いを尊重し、敬意を払っていると感じています。誠実な態度で接していると思います。ささいなミスをあげつらうことはなくなりました。前に、ある人に私がカッとなったことがありましたが、すぐに無礼を謝ることができました。そして、きちんと腰を据えて話すことができ、その問題は解決できました。以前なら何年も続くような根深い問題になっていたかもしれません。」
アービンジャーは、従業員のやる気や仕事ぶりにとても強力に良い影響を与えてくれました。多くの従業員が、感情や生活をコントロールできるようになり、社内の様々な変化に適応できていると言います。さらに、ストレスや不安が減り、課題に向き合う能力が上がったと話します。あるシニアマネージャーはこう話してくれました。「アービンジャーのトレーニングは自分のキャリアを救ってくれました。過去の私は、仕事に対する態度も相手に対しての接し方も全くダメで、そのうちに、会社を去っていたか、追い出されていたと思います。アービンジャーによって、私は以前とは違うやり方で、会社に貢献することができるようになりました。」
内部で行った従業員満足度調査の結果、アービンジャーによる社内へのインパクトが数値で示されました。アービンジャーのトレーニングを受け、その後も一緒にプロジェクトに関わった従業員と、そうでない従業員に対して有意な差がありました。アービンジャーとのプロジェクトの一年以上あとに実施された調査ではありますが、アービンジャーと関わりのある従業員は、すべての質問に対してよりポジティブな回答をしています(下記の表を参照)。彼らは、結果として、組織改革による様々な困難があるにもかかわらず、生産性や期待される顧客満足度において、改善を見せています。たとえば、ある地域オペレーション担当者はこう話します。「アービンジャーのトレーニングがなければ、私に関わる全ての人に対してよい仕事ができるとは思いません。チームでのコントロールレベルを超えた組織改革が行われる最中でしたが、我々は結果を残すことができました。」こういった話は、個々人の中だけではなく、部門として全体的に広がるものです。当社社長も「今では、当社はより多くのことをよりスピード感を持って行える」と話します。