□アービンジャー「箱」NEWS【Vol. 172】2012/08/10
みなさん、こんにちは、アービンジャー・ジャパンの伊藤彰記です。
大阪出張、とある交差点で止まったときに、タクシーの窓から見かけた
一軒の飲食店。
お店のキャッチがなんと「家族寿司居酒屋」!!!
それを見て、私は混乱しました。
家族寿司? 寿司居酒屋?
家族的な寿司屋なのか? それとも、家族的な居酒屋なのか?
いやいや、家族的で寿司屋風の居酒屋なのかもしれないな・・・
てか、寿司屋風ってどんなだ?
そもそも、ファミリーレストラン的に家族をターゲットにしているのか、
はたまた、家族的な雰囲気を醸し出す陽気な店主がいるお店なのか?
あっ! 「部屋とYシャツと私」的に、ただ並べただけの「家族と寿司と居酒屋」
かもしれない!
ん~、夜も眠れない・・・
って、まー、爆睡してますけどね・・・
へ? 行けばわかるって?
嗚呼、誰か私にその勇気をください・・・
さて、今週は伊藤が担当いたします。
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■ あー楽しい! 伊藤彰記
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僕たちはいつも比較の世界に生きている。
極端な話、たとえ貧乏でも、他人よりもお金を持っていれば、それで
満たされたりする。
他人よりも多く、他人よりも高く、他人よりも早くて、他人よりも新しく、
他人よりも美しく、他人よりも若くいたい。
比較の中で、いつでも勝ちたいという願望にかられる。
完全に負けを認めて劣等意識を持つまでは。
劣等意識を持つと、今度はそこに留まりたくなる。
だって、もう中々勝てると思えないから。
しかし、なんてややこしいんだろうね、人間てやつは。
あいつりも、こいつよりも、優位に立ちたい、勝っていたい。
そもそも負けてないと思っている奴を認めるわけにはいかない。
だから、謝れない。
お礼も言えない。
なんでオレが先に謝んなくちゃいけないわけ?
あいつが謝るのが先だろ?
フザケンナ!
隣家の庭の芝がとっても青く見える。
なんであんなに青く見えるんだろう?
あいつはやけに羽振りがいい。
絶対悪いことをやっているに違いない。
真面目に働いているだけで、あんなにブルジョアなはずがない。
テスト当日、ねぇ勉強してきた?ってみんなして確認し合うのは
なぜだろう?
やってないよ~
そう言われると安心する反面、ほんとはこっそりやってんだろ・・・
って疑っていたりする。
テストが返ってくれば、そいつが嘘つきかどうかがわかる。
本当に点数悪かった奴だけが真の友人だ。
これいくらだと思う?
ブランド品を買って自慢したい。
東京の人は、値段を高く言ってもらえるとうれしいらしい。
ステータスだ。
逆に大阪の人は、低く言ってもらえるとうれしいらしい。
安く買ったことを自慢できるから。
でも、どちらにしても優越感。
僕たちはいつも比較の世界に生きている。
ややこしいし、不平等だし、不公平だ。
でも僕たちは、そんな矛盾だらけで不自由な世界に生きている。
だからこそ楽しい。
だって、一人っきりの無人島生活じゃ愚痴も言えない。
だから、
あー楽しい!!!
・・・
って、心から言えるようになりたい・・・。
私は4人兄弟。
私の子供たちも4人。
私が子供のころ、食べ物を4等分するときには、常に戦いでした。
特にお菓子。
どれがより大きいか、どれが一番多いか。
見比べてじゃんけんですが、真剣勝負。
我が子たちにも同じ光景を見ます。
次男は、じゃんけんで負けると、負けたくせにすぐに泣きます。
いつまでもしつこく、往生際が悪く、潔くありません。
長男は、潔いのですが。
しかし、大人になっても潔くない人はたくさんいます。
諦められない人は、いつまで経っても諦められない。
淡泊すぎるのも考えものですが、しつこいのは、ちとカッコ悪い。
次男の成長を見守りたいと思います(笑)。