□アービンジャー「箱」NEWS【Vol. 202 】2013/3/8
みなさん、こんにちは!
アービンジャー・ジャパンの伊藤です。
「いつやるか? 今でしょ!」
CMで一躍有名になった、カリスマ予備校講師、林先生の名文句。
すべきことを、ついつい先送りにしてしまう癖がついている人は、
あのCMを見て、おしりがもぞもぞしたかもしれませんね。 (^-^)
~木を植える最も良い時期は20年前である。次に良い時期は今である~
これは中国のことわざですが、やはり、「今」にフォーカスがあたって
います。
やれなかったことをくよくよしても仕方ないし、今やらない言い訳をして
いるのも格好悪い。
幸せも不幸も、感じるのは過去でもなく未来でもなく、今この瞬間。
だから、今を大事にしていくことが求められる。
あなたは、どう思いますか?
さてさて、今週は伊藤が担当いたします。
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■ 世界一不幸な私 : 伊藤 彰記
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「正直なところ、幸せだね。悩みなんてさっぱりないね」
「へぇ~ すごいね~ うらやましいね」
「でしょ~ ウラマヤシイでしょ~ ウマイヤラシイでしょ~」
会社も家庭も、これといって問題ないし、自分の考えたように行動
できているし、そこそこうまくやれている。
だから、先日、私は友達と会話していて、偉そうに自慢していたの
です。
が、実際のところはどうなのか?
実は、昨日、最悪な気分になりました。
超不幸・・・
超孤独・・・
とびっきりの孤独感です。
なんで俺ばっかりこんなに不幸なんだ? って感じ。
世の中で一番重い十字架を背負ってるんじゃないかと思うくらい。
なんでこんなにうまくいかないんだろう?
なんでわかってもらえないのだろう?
神様は意地悪だ。
とてつもない大きなミッションを与えられたもんだ。
もしかして、前世の業が影響しているのか?
前世で極悪人だったから、その報いを今得ているのだろうか?
う~ん・・・
しかし、一昨日と昨日とで、なんでこうも違うのだ?
一昨日までは、あんなにも穏やかだったのに。
あの心の平安はどこへ行ってしまったんだ?
まるで天国から地獄へと、奈落の底へ突き落されたかの様。
人の気持ちや考えはこうも移ろいやすいものなのか・・・
実は、昨日、嫁さんと久々にケンカしました。
きっかけは些細な事です。
しかし、なんといいますか、お互い小さな種火をもっていたようで、
それぞれに油を注ぎこむもんだから、ボーボーに燃え上がり・・・
なんでこうなっちゃうんでしょうね。
しまいには、嫁さんから、ケンカの原因となったことでの口論では
なく、全く関係ない普段の私の立ち振る舞いを責め立てられている
という構図。
それは、今の話していることと関係ないだろうーが!
しかし、女性は、何でああもたくさん引出しがあって、しかも、
きちんと整理整頓されていて、いつでも引っ張り出せるように
用意周到といいますか、脳みその都合が良いんでしょうねぇ・・・
あらゆる材料を持ち出して、徹底的に私を悪者にしようとするの
です。
男性は、そもそも女性に立ち向かっても勝てないというのは、ありゃ
真実ですね(笑)
全国の同志諸君よ、そう思いません?
で、結論、その戦いの行方はどうなったのか?
私は、勝てない戦を放棄しました。
勝とうと思うことをやめました。
箱で学びましたからね。
それに、そもそも女性には勝てないんだもん。
だから、私がいつも自動的に行ってしまっている行動や思考のパターン
を意識的に変えてみたのです。
どうしても、自分の主張を先に通したい、それが、いつものパターン。
そして、なぜ、自分が負けなくてはならないのか?という思考に
とらわれてそこから出られなくなる。
本当は、嫁さんに勝つことが目的じゃない。
嫁さんに勝つことは手段。
自分が非難されないため、自分の言い分を相手に理解させることこそ
が目的。
ケンカになっているということは、そもそもが、お互い様の話。
ということは、嫁さんも同じことを考えているはず。
ということは・・・
お互いの存在を理解するということは、人間関係を良好にするため
に必要不可欠なこと。
遠くの親戚よりも近くの他人。
今を生きる私たちが幸せになれる方法は、やはり、今ある関係性を
良好にしていくこと。
目の前にいる人との関係性をひとつひとつ大事にしていく。
そして、解り合えているという安心感によって幸せ度のレベル感が
変化します。
私たちは、相手との関係性の中で、一瞬にして箱にも入るし、出る
こともできます。
で、今の私は、どうなのか?
「ふっふっふ・・・ 正直、幸せだね。悩みなんてさっぱりないね!」
人間って単純ですね。
いや、おいらが単純なのかしら?
でも、どうやらそんなもんらしい(笑)
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■ 編集後記
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「いつ出るか? 今でしょ! (パクリ)」
箱に入るのも、箱から出るのも、「今」。
箱を引きずれば、今悩む。
今箱から出ないと、これからも引きずる。
やろうと思っているのにやらない、できていないということは、
「未完了」の状態であり、いうなれば、中途半端な状態です。
中途半端は、言い訳や正当化を生み出します。
今やれることは、小さなことからでも始めていく。
だから、「完了」させていくことが、「今」に幸せを増やしていく
コツかもしれませんね。