Arbinger Blog

2014/06/20

□アービンジャー「箱」NEWS【Vol. 264 】2014/6/20

みなさん、こんにちはアービンジャー・ジャパン、
「箱」の真ちゃんこと佐藤真一です。

いよいよ先週からFIFAワールドカップブラジル大会がスタートしましたね!
連日熱戦が繰り広げられ、寝不足で少々生活のリズムが崩れています(笑)

なんと、前回王者の「無敵艦隊」スペインがまさかの1次リーグ敗退。
そして、このメルマガが配信されるころには、
日本対ギリシャ戦の結果が出ているころですね。

頑張れ、ニッポン!

さて今日は、「箱」の真ちゃんこと佐藤真一が担当します。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■   「はぁ?小手先だとぉ……」 :  佐藤 真一
─────────────────────────────────

以前、箱セミナーを受講されたHさんからメールをいただきました。
Hさんはある企業の女性管理職です。

──────────────────────────────
今日は、会社でミーティングがありました。

今まさに、パートナーとして動き出そうとしている
ある企業の担当者です。

「パートナー」と言うのは簡単ですが、実際は別の企業の担当者。

合同会社設立に向けて、この半年話し合いを繰り返しているものの、
まだまだ企業間の勝手の違いや駆け引きが依然として続いており、
(こう思っているのは私だけかもしれませんが……汗)

ある意味、一人ひとり企業の代表として会議に参加していることもあり、企業の利益を守るのに(?)必死だし、本気です。

そんな中、本日の会議で、ある企業担当者から、

「今の(私の・私どもの)やり方は、小手先でやっているように感じる。
小手先のようなやり方ではなく、真正面からぶつかって、
ひとつひとつ(課題を)潰していきましょうよ!」

とダイレクトに言われました。

思いもよらぬ、外部企業からの発言

「はぁ?
小手先だとぉ……」

と言うまでもありません、
心の中では、ハラワタ煮えくり返ってました(苦笑)

「ちょっと!“小手先”ってさすがに失礼じゃない!
私だって必死で毎日遅くまで資料作ったり、
日々社内調整しているのに…。
なんで異業種で何も分かっていないくせに、こんなこと言うんだろう」

と、心の中で叫んでましたし、
そして、それが態度にも出ていたと思います……残念ながら。

そして、雰囲気の悪い中、会議もとりあえず終了し、

「失礼な人の・何も分かっていない人の単なる発言」

と割り切って忘れてしまえば良かったのですが、
会議終了後も、何だかずっとその「小手先」発言が、
心の奥底に残っていたんです。

なんで、心にひっかかるのか、冷静になって考えてみれば簡単で、
結局自分自身も、どこか

「やっつけ仕事」

になっていたからだと思います。

様々な業務に忙殺される中、
どこか「やり過ごして」いたのだと思います。

本当は

「痛いところを率直にぶつけられた」

にも関わらず、見て見ぬ振りをしたくなったのだと思います。

そこを、外部だから、とか大人げないから、とか別に、
同じところに向かって、一緒に会社を作る人として
その人が投げかけてくれたのではないか、

逆に、その人は本当にこのプロジェクトや私と(弊社と)
向き合おうとしていたのかもしれない、と思いはじめたら、

「小手先発言」

を聞いた途端に自分が「箱」に入ってしまったことを思い起こしました。

本当に、「箱」に入ると、自分を正当化するのに必死ですね……。

「最近の自分の仕事に対する姿勢に、
そして実は自分自身も実は気づいていた違和感に
気づかせてくれたその方に本当は感謝しなきゃいけないかもな」

と思った会議帰りの電車の中です……。

いただいたメールに返信をしようとすることで、
またまた振り返ることができました。

ありがとうございます。
──────────────────────────────

いかがでしょう?

ありがちな場面ではありませんか?

「わかっていないくせに勝手なこといいやがって!」

と怒りをむちまけてみたものの……なぜか釈然としない、
心がザワザワする、そして……痛い。

本当はわかっている……自分自身でも。

でも必死で隠そうとしていた。

それもうすうす気づいていた。

そこを直球でつかれた……。

それが図星であればあるほど……怒りがこみ上げてくる。

本当は自分からあらためていればよかったのかもしれない。

でも、なにかが邪魔してできなかった。

そのきっかけを相手がくれた。

よかった……。

気づいたとき、気づかされた時がスタートです。

そこから

「そうしたほうがいいんだ!」

と思った通りに、自分の心に正直に進んでいけば……
それでいいんじゃないんでしょうか。

たとえ一時、間違えたとしても、いくらでも選択をし直せるんですから。