□アービンジャー「箱」NEWS【Vol. 267 】2014/7/11
みなさん、こんにちは!
アービンジャー・ジャパンの田染です。
福岡は蒸し暑い毎日が続いています。
昨日は、今年初めて蝉の鳴き声を聞きました!
台風が去った後には夏がやってきそうです。
熱中症には十分注意して、
救急隊員の仕事を減らしましょう!
では、今日のメルマガ早速始めます。
今日の担当は、私、田染美穂子(たしぶみほこ)です。
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■ 「 オトナの影響 」 : 田染 美穂子
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子供の「いじめ」に関するニュースをよく耳にする。
ITを使ったいじめまであるらしい。
不登校になったり自殺という選択をする子供も後を絶たない。
なぜ子供達はこんなに荒れてしまうのだろう?
と考えていたら、大人の世界も同じだと気付いた。
職場でいじめに合っている人がいる。
ストレスで体調を崩す人や鬱になって休職する人、
仕事を辞めざるを得なくなる人もいるし、自殺される話もよく聞く。
子供の世界は、まるで大人の社会を投影しているようだ。
大人も親も、自身の安心や満足を得て満たされることが、
難しくなっているように思う。
自分が満たされないのに他に与えるのは、
でき難いことではないのか。
ガンジーやマンデラのような人を除いては。
使命感や責任感、役割やヤル気で耐えるのにも限界がある。
仕事の先行きが不安でお金にも困窮し、
未来に希望を持つことも思い描くことすら難しい時に、
自分を満たすことはできない。
一番必要だとわかっていても、やっぱり不安の方が勝ってしまう。
そして、何だかつい孤独を選んでしまう。
誰にも言えないとか、こんなこと聞いてくれる人はいないとか、
勝手に孤立していく。
頭の中は良くない想像でいっぱい。
そんな時に、話を聞いてもらったり相談したりできる人がいたら、
どれだけ救われるだろう。
劇的に問題が解決する訳ではないが、
今を、今日を乗り越える元気が湧いてくる。
こんな時は人のチカラを借りるべきなんだと思う。
友達でも家族でも恋人でもいいから話しをして、
孤立を避け思い込みを取り除き、
自分は独りではないことを知ることで、
今とは違う考えを持つことができそうだ。
大人が、親が、穏やかな心を取り戻せば、
それが自然と子供の世界へ投影されるのだと思う。
私は、私たちの中で生きている。
産まれたときからずーっと。
自分が拒ばなければ決してなくならない。
これからもずーっと。
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■ 編集後記
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こないだの出勤途中、
歩いていたら、右のマンションから親子が出てきました。
ランドセルを背負った男の子はお母さんにバイバイして、
私と同じ方向に歩き始めました。
交差点を横切るのに信号待ちをするまでの間、
前を歩く男の子は何度も後ろを振り返り、
俯いて歩き出すという動作を繰り返していました。
私も一緒に信号待ちをしながら、ふと後ろを振り返ると、
マンションの下の植え込みのブロックに腰掛けたお母さんは、
スマホに目を落としていた。
その時顔を上げ男の子の方を見たんですが、
男の子は前を見て俯いている。
その後、男の子が振り返ると母親はスマホを見ている。
なんとタイミングの悪いことか。
きっと母親も何度も顔を上げたに違いない。
でも、もしこの出来事を子供が記憶するなら、
「お母さんは僕を見てくれなかった」になってしまうのではないか。
こんな出来事に出会う度に、ハッとさせられる。
他人事とは思えない。
どれだけ目の前にいる人や物事を大切にしているだろう。
誰かと一緒にいる時に、
急ぎもしないメールや電話を優先する行動を、
反省した出来事でした。
ではまた来週!