□アービンジャー「箱」NEWS【Vol. 369 】 2016/7/21
みなさま、こんにちは。
今週は博多から橋口遼がお送り致します。
今回のお話は珍しくフィクションです^^
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■ 不正3要素 : 橋口 遼
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先日、とある先輩から教えてもらった。
「不正3原則って言葉があってね。
大体この3つが揃うと、人は不正を犯してしまうんだよ」と。
その先輩は会社内の不正調査をしている仕事をしているので、
毎日なにがしかのヒューマンエラーに遭遇していそうだ。
それが以下の3つ。
・動機
・機会
・正当化
1つめの「動機」は様々で、端的に言えば
「お金に困っている」
「通常のやり方、日常では解決できないような状態にあること」
など、
2つめは「機会」
「目の前に千円が落ちてて、その周りに誰も人がいなかったら、拾うでしょ?」
と聞かれて答えれなかった。
自分への信頼を悪用して、秘密裏に工作できそうな状態にあるときがこの「機会」
多くの組織はこの「機会」をなくすために仕組みづくりをしている。
興味深かったのが、3つめの「正当化」
これはまさに「箱」そのもので、
自分がその行為をすることを事前に受け入れる決意をするらしい。
たとえば、
「おれは会社で不遇な扱いを受けているから、今回の行為は当然だ」
というように被害者意識からスタートして、
行為に及ぶらしい。
多くの企業は2つめの「機会」をなくすために仕組みづくりに翻弄しているが、
それだけでは万が一見落としている機会があれば発覚しづらくなるし、
発覚した時の被害も大きいとのこと。
なので、ガバナンスとしてこの「正当化」をなくす仕組みをつくることが
大切だそうだ。
これは仕組みというか風土で解決しないといけない。
なので、「箱」が大切。
被害者と加害者をなるべく会社内でつくらない風土と仕組みを
つくっていきたいとあらためて思いました。
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■ 編集後記
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その先輩はもうひとつ、性悪説でも性善説でもない
「性弱説」で運営をしているらしい。
人は弱い生き物だから、という前提の見方。
これはまた次のメルマガで。
来週は円城寺さんです。