□アービンジャー「箱」NEWS【Vol. 484 】 2018/10/26
皆様、こんにちは!
アービンジャー・ジャパンの田染です。
週末いかがお過ごしですか?
今年も残すところ後二か月少々となりました。
悔いのないように過ごしたいと思います。
今日のメルマガなのですが、
「評決のとき」という映画のことについて書いています。
もう、すごくネタバレです。
クライマックスの一番いいところもバレてます。
なので、この映画を見ようかなぁと思っている方は、
読まない方がいいと思います。
ご注意くださいませ。
では、今日のメルマガ早速始めます。
今日の担当は、わたくし田染美穂子です。
田染美穂子の詳しいプロフィールはコチラ↓↓↓
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■ 他人事 : 田染美穂子
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1996年公開の映画『評決のとき』
原作:ジョン・グリシャム
「オススメの映画ない?」と聞かれた時に紹介する作品の1つだ。
あらすじは、
白人の人種差別主義者である少年2人が、
10歳の黒人少女をレイプする。
瀕死の怪我を負った少女の父親は犯人の少年2人を射殺し、
その際彼らを護衛していた警察官も被弾し足を切断する重傷を負う。
父親は第一級殺人罪と傷害罪で裁判にかけられ、
映画はこの裁判を中心に展開する。
裁判なんてする意味もないくらい間違いなく有罪で、
黒人の父親は弁護士以外の味方はいない。
最終弁論の時、彼の弁護士は陪審員に次のように語りかける。
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小さな女の子が買い物を抱えて家路を急いでいました。
想像して下さい。
突然トラックが追って来て2人の男が飛び降り、
彼女を畑に引きずり込み縛り上げ、服を剥ぎ取って押し倒した。
ひとりが終わると次、彼女を犯した・・。
酒臭い息と汗の臭い、
少女の小さな子宮の命は奪われ命を受け継ぐ子供を産むことは出来ない。
男たちは彼女にビールの缶を投げつけ彼女の肌は骨に達するまで裂けた。
小便を掛け次は吊るし首。
ロープが乱暴に引かれ少女の足は宙を蹴ったが地面は見つからない。
しかし木の枝が細かったので少女は地面に落ちた。
男たちは少女を橋から投げ捨てた。
少女は10メートルの高さから下の川に落ちた。
見えますか?
レイプされ殴られ傷だらけ、
男たちの小便と精液にまみれ血にまみれて死を待つ少女。
見えますか?
想像して下さい。
その少女は
「白人でした」。
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陪審員の目が見開かれる。
事件が初めて自分のこととして感じられた瞬間だ。
これまでとは全く違った感情が湧いてきたに違いない。
それは有罪が無罪になるくらいの現実味を伴って想像された。
組織の問題を考える時、
多くの人がそれを自分の課題として認識していない。
自分以外の誰か他の人がやればいいと思っているし、
その内解決するだろうと時に任せて傍観する。
しかし、時は解決してくれないし状態は深刻さを増してくる。
問題の影響が自分に迫ってくると、
上司は部下が無能だと責め部下は上司のリーダーシップのなさを責める。
責任はいつも自分以外の人にあるのだ。
こうして解決不能となった問題は、
至る所に積み上がり機能不全を起こす。
この問題を解決するいい方法がある。
それは相手にして欲しいと思っていることを、自分がすることだ。
これは外向き志向の時に感じられる欲求である。
解決を遅らせているのは、
自分が変わる前に相手に変わってもらいたいという内向き思考なのだ。
このとき人は他者に求めるものばかりに集中し、
自分に何をしてくれるかとういことにしか関心が持てない。
この考えを捨て行動を起こすことができた時、
長年待ち望んでいた相手の変化と、問題解決の糸口が手に入る。
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■ 編集後記
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この前、友達の事務所のアレクサに、
「人生の意味を教えて」と聞いてみた。
すると
「何のために意味なんて求めるんだ?人生は願望だ。意味なんて必要ない」と言われ、
それがチャップリンの名言であると付け加えた。
驚いた。
度肝を抜かれた。
ゾッとした。
アレクサの意見かと思った。
人工知能が、誰かの名言かを付け加えずにしゃべり出したら、
それだけでも結構な脅威になると思った。
知識や情報量じゃ太刀打ちできない時代がもう来ている。
人間の人間らしい人間力が試される時代も、もう来ている。
それでは皆様、また来週!
次回は、豊橋のいとちゃんです。