□アービンジャー「箱」NEWS【Vol. 510 】 2019/5/24
こんにちは!先週は、福岡で開催された箱ファシリテーターの合宿ミーティングに参加してきました。
このミーティング、年に2回ほど開催されているのですが、
私自身は3回目の参加でした。
気の知れた仲間たちなので冗談を飛ばし合いながらの楽しい時間なのですが、
時には喧々諤々の議論も行われ、楽しく真剣に、箱の外の時間を過ごすことができました。
福岡は食べ物も美味しく、何度行っても飽きることがありません。
ということで、今回は、福岡出張でお腹も心も満たされた大竹哲郎がお送りします。
大竹哲郎の詳しいプロフィールはコチラ↓↓↓
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■ ワンコは鎹(かすがい):大竹哲郎
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先日の箱ファシリテーターの合宿で聞いた素敵な話を紹介させていただきます。
箱のセミナーを受講したAさん。
セミナーを受けながら、奥さんのことを考えていたそうです。
「好き合って結婚したはずなのに、最近ロクに話もしてないな…」
「心の触れ合いがなくなっているのではないか…」
「心だけじゃない。彼女の身体に最後に触れたのはいつのことだろう…」
そんなことを考えているうちに、Aさんは衝撃的な事実に気づいて愕然としました。
「自分たちは夫婦なのに、ちっとも夫婦らしくない…」
「自分は妻のことを『子どもを育てるための共同作業者』と考えてしまっているのではないか…」
「妻に対して感謝の言葉を伝えたことがない…」
そして、指折り数えてみて、そんな関係が10年以上も続いていることに気づきました。
Aさんは、奥さんのことを人ではなくモノと見てしまい、
奥さんに対して箱に入った状態を10年も続けてしまっていたのです。
「このままではいけない!」
「これからは妻のことを人として見て接しよう!」
「まず何より、妻に対して感謝の言葉を伝えよう!」
そんなふうに決意して自宅に帰ったAさんですが、
奥さんに対してなかなか感謝の言葉を切り出せません。
「10年も言わなかったのに、今さら『ありがとう』なんて言ったら、
変に思われるのではないか…」
しかし、ここで諦めないのがAさんの素晴らしいところ。
奥さんが留守の時に、家で飼っているワンコを相手に練習したそうです。
「一緒にいてくれてありがとう」
「お前がいてくれて本当に幸せだよ」
「いつも苦労をかけてすまないな」
などなど。
ある日、いつものようにワンコに語りかけているところを、
たまたま帰宅した奥さんに目撃されてしまいました。
「あなた、何やってんの?
犬に話しかけるなんて、頭がどうかしちゃったんじゃないの?」
そこでAさんは全てを話したそうです。
セミナーでの気づき、
言いたかったけど言えなかったこと、
だからワンコ相手に練習していたこと…。
その言葉を聞いた奥さんは、よほど嬉しかったのでしょう。
奧さんも気持ちを話してくれて、二人の距離が一気に近づきました。
10年もかけて知らず知らず気づいてしまった壁が一瞬で消え去ったそうです。
そして、10年ぶりのハグ…
いかがでしょうか?
Aさん、素敵なエピソードをありがとうございました!
私も、以前よりはよくなったものの、妻との間にまだ距離があるな〜
Aさんを見習って、妻に感謝の言葉を伝えてみようかな…
でも我が家には犬がいないから、まずはペットショップに行くとするか…
って、そこじゃないか⁉︎
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■ 編集後記
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今日の東京は大雨でした。
こんな天気の日は、電車が遅れたり、電車の中で他人の濡れた傘やカバンに触れたり、
イラっとすることがありますよね。
そんな時、小さな箱に入らないためにどうするか。
私は、電車の運行に苦心している線路点検整備係の人のことを想像してみたり、
車内で肩触れ合う人の苦労や悩みを想像してみたりすることで、箱の外に居続けるように努めています。
また、雨そのものを鬱陶しいものと考えず、
穀物や野菜を実らせてくれる恵の雨と捉えて感謝の気持ちを持つことで、イライラを抑えています。
これからの梅雨の季節、よかったら皆さんも試してみてください(^ ^)