□アービンジャー「箱」NEWS【Vol.110】2011/06/3
こんにちは。 アービンジャー・ジャパンの伊藤彰記です。
土日の雨で、小学1年生の我が子の運動会が火曜日に行われました。
月曜日も延期になり、運動会そのものが中止になった学校もあったらしいです。
こんなに見事に天候に恵まれないことも珍しいですね。
私は応援に行くことができませんでしたが、奥さんから話を聞いて、子供の成長
を感じます。
某食品メーカーさんの
「わんぱくでもいい、たくましく育ってほしい」
という往年のハムのCMの名台詞。
「大きくなれよ~」
こっちはハンバーグですね。
思い出します。
ん~ なつかしい。
親の願いは、時代が変わってもきっと同じですね。
さて今週は、私、伊藤彰記が担当します。
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■ 王様の敵 : 伊藤彰記
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~男は一歩外に出ると七人の敵がいる~
いや、正直なところ七人どころの騒ぎじゃないだろ。
どいつがその七人のうちの一人なのかわかんないんだから、どいつも
こいつも疑わしい状態にあるわけだ。
っていうか、そもそも外に出なくても敵は内側にもいるだろ。
家庭内にも学校内にも社内にも・・・
味方だと思っていたら裏切られ、わけの分らん恨みや妬みに足を引っぱ
られ…。
面倒くさいことは押し付けられるし、中々自分の思い通りにもさせて
もらえない。
だから、放っておいてほしいと思い、「近寄るなオーラ」を全身全霊で放出
する。
それに「石ころ帽子」はどこに行けば買えるのだろうかと心の底から切望
するような有様だ。
そんな調子だから、自分はどんどん一匹狼になっていく。
そして、自分にとって心の支えになる言葉や考え方が目に付き、それを
信じるようになる。
~孤独は優れた精神の持ち主の運命である~ (ショウペンハウエル)
そうだ! 運命なのだ!
~この世の中で一番強い人間とは、孤独で、ただ一人で立つ人間である~
(イプセン)
だな! 孤独とは強さだ!
ナポレオンさんに至ってはこんなことを言っているぞ。
~ 友情とは名ばかりのものだ。私はどんな人間も愛さない。
兄弟すら愛さない。兄のジョセフだけは少し愛している。
ただし、それも習慣上からである。 ~
そういうことなのだ、偉人さんには敵はつきものなのだ!だから、クールで
いなければ!
それが真実だ。
だから、偉くなればなるほど敵が増えても仕方ない。
仕方ないのだ。
要は、その敵たちにどう対応して行くのかという術さえ学べば良いのだ!
・・・
・・・
ん~ でも、なんか違う気がするぞ・・・
・・・
・・・
そんなとき、私は「箱」に出会ってしまった。
そして知ってしまった。
自分は好んで孤独を選択していると思っていたのに気がついてしまった。
「強さ」だと思っていたものは、自分を騙しているだけで、「強がり」って
ものだった。
どんな「箱」に入っても、人はどんどん孤独になる。
どんな「箱」に入っても・・・ だ。
でも、本人はそれに気付かない。
いや、気付けない。
なぜなら、見ようとしない人には見えないから。
似たような話があるよね。
おバカさんや偉くない人には見えない不思議な布地で織られた洋服を
着てパレードした偉い人の話。
たしか、「裸の王様」って言ったかな・・・
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■ 編集後記
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王様の敵はどこにいる?
「王様は裸だ!」と叫んだ小さな子供のことでしょうか?
王様に叫んだ子供を敵と見るか味方と見るか。
バーチャルではなく、現実や真実を見つめるか否か。
それは自分自身の心の持ち方次第。
身の丈に合わない高額な買い物をしたいと思った時、財布の中身をみる勇気。
ダイエットしたいけど、おいしいものを食べたい気持ちを抑えられない時、
鏡の中の現実を受け止める勇気。
現実を見ようとするかしないかは、すべて自分の選択次第。
だから、この場合の敵は・・・ え? 供給側の責任?