□アービンジャー「箱」NEWS【Vol. 182】2012/10/19
みなさん。こんにちは。アービンジャー・ジャパンの事務局の加藤典子です。
いつもメルマガをご購読いただき本当にありがとうございます。
先週 二十数年ぶりに広島に行ってきました。
前回は宮島に行って、お好み焼きを食べたのは覚えているのですが
それ以外は全く覚えていません。
今回どこに行こうか悩んだのですが、平和記念公園と原爆ドームを
しっかり見てこようと思いました。
すると『原爆の子の像』の前で50人くらいの小学生が
平和の誓いの言葉の呼びかけ(卒業式で行うような)をし
平和の唄を唄い、みんなで折った千羽鶴を捧げていました。
「私達は 自分自身を 周りの人を そして世界中の人を
人として 思いやりの心で 接します」
みんなで言葉を覚え、歌の練習をし、心を込めて鶴を折ったんでしょうね。
彼らの気持ちが伝わってきて心から感動しました。
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■ 私にできること : 加藤 典子
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私には結婚して13年になる夫が約1名います。
子どもには恵まれませんでしたが、数々の紆余曲折を乗り越え
ここ数年はまぁまぁ仲良くやっています。
今年の3月に2人で4泊5日の台湾旅行に行ったときのことです。
3日目の夜、些細なことで私が夫に対してキレたのですが
なんと、夫が今まで聞いたことのないくらいの大声で怒鳴ったのです。
「お前は俺をバカにしてるんだ~~~!!」
いや、そんなことないよ、と反論したかったのですが
私には思い当たることがたくさんあったんです。
悪気はなかったけどずっと傷つけていたんだな
そのことを夫はずっと我慢していたんだな
と思うと、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
その日から『夫をバカにしない』ということが私の課題になりました。
でもね、ついついやっちゃうんですよ。
「あーら、やろうと思えば洗濯物もたためるのね」
「え、忘れてた? 大丈夫よ、期待してないから」
「またTシャツ裏返し!何度言ったらわかるのよ!」
などなど…。
いやいや、習慣とは恐ろしいものです。
そんな時、ある人からこんな話を聞きました。
「夫と喧嘩すると、朝玄関での“いってらっしゃい”すら
できなくなっちゃうんですよね~」
えっ、玄関でいってらっしゃい?
……そう、私は結婚してから数えるくらいしか“いってらっしゃい”を
してなかったんです。
もちろん“おかえりなさい”も。
我が家は共稼ぎということもありますが、私には
「夫に養ってもらってる」とか
「毎日会社に行って働いてくれてありがとう。ご苦労様」
という気持ちが欠けているんだ、ということに気付いたんです。
ある男性がこう言っていました。
「男ってさ、単純な生き物だから仕事で落ち込んだり嫌なことがあっても
家族が笑顔で『おかえりなさーい!』って迎えてくれるだけで
明日からまた頑張ろうって思えるんだよね」
って。
それから私は毎日玄関で“朝のいってらっしゃい”と“夜のおかえりなさい”
をすることにしました。
『ありがとう』『ご苦労様』の気持ちを込めて、笑顔でね。
夫は特に何も言いませんでしたが、約4か月経った先日
「どんな時に私の愛を感じる?」
って聞いてみたんです。
すると
「うーん、朝玄関まで来て見送ってくれるとき、かな」
って言ってくれたんです!!
あ~、やっぱりちゃんと伝わってたんだ♪
私は小さくガッツポーズをしました。
すると夫はすかさず
「言うといい気になってまた上から目線になるからな」
ははは、さすが良くわかってます、私のこと(笑)
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■ 編集後記
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冒頭で平和について書きましたが、実はアービンジャーの箱の考えの
目的の1つには“紛争解決”があり、実際にアメリカ本部には
紛争解決のためのプログラムもあります。
アービンジャー・インスティチュート http://www.arbinger.com/
(最近、ウェブサイトをリニューアルしました。
ご興味のある方は是非ご覧ください)
いきなり大きなことをするのは難しいかもしれませんが、
私達1人1人ができることを心がけていれば
世の中全体がきっと変わる、戦争もなくなる
私はそう信じています。
それにはまず一番身近な人との紛争解決、ですね(^_^;)