□アービンジャー「箱」NEWS【Vol.188】2012/11/30
みなさん。こんにちは。アービンジャー・ジャパンの西田敬一です。
先日、長男が誕生しました!
久しぶりに抱く赤ちゃん。
ほんと可愛いんですよね。
そして、弟の誕生とともに、5歳の娘の
成長スピードが加速しています。
今日は、娘と僕の話です。
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■ 「洗濯ものなんかで・・・」 : 西田敬一
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ここ2カ月、赤ん坊が産まれたばかりなので
何かと家事を手伝っている。
「洗濯機回しとくねー。」
「あー、助かるわ―、ありがとう!」
嫁さんの喜ぶ顔は、いつ見ていても嬉しくなる。
洗濯が終わるまで、僕は、5歳の長女と
別室で遊ぶことにした。
「パパー、鍵しめといてね。」
バタン。
娘と僕は、部屋の鍵を閉めて遊び始めた。
「パパー、お洋服屋さんしよっか!」
僕は、娘に言われるまま、「女性のお客さん」を演じた。
「あらーー、このお洋服可愛いじゃな~い。」
手慣れたように、女声を出してしまう僕。
洋服屋さんごっこが、盛り上がっている中、
「ピー」っと洗濯終了のサイレンがなった。
「こっちゃん、そろそろ、切り上げて洗濯を
干しにいかないと。」
僕は、娘に語りかけた。
「もうちょっとだけ、いいじゃん!!」
「そうよね~~、いいわよね!」
娘の喜ぶ顔が見たくて、また、女声を出し続けてしまう僕。
それから洗濯のことはすっかり忘れて、洋服屋さんごっこに
全力投球した。
しばらくして、、、
廊下を歩く音が聞こえてきた。
「ちょっとーー、何これ!!」
洗濯場から、いらだちと、悲痛な叫びが聞こえてくる。
「もーー、せっかく洗ったのに、洗濯が
かわいちゃって、グシャグシャじゃん!!」
「お、いけね。」
そう思ったけど、僕は、聞こえないふりをした。
「パパー、もっと遊ぼうよ。パパー!」
娘は、更におねだりしてくる。
そしてその奥では、
「もーー、遊んでる場合じゃないって!」と
妻の荒がる声が聞こえてくる。
僕の正当化が始まった。
「勘弁してくれよ、俺だって、家事はかなりやってんだぜ。」
「全国クラスで見ても、イクメンの『ベスト10』ぐらいに
入る活躍の俺だぜ。」
「娘にもせがまれ、妻にも怒られ、いったい
どうしろって言うんだ。」
2人に挟まれた僕は、突然、怒鳴った。
「もーー、お前ら、好きなことばっかり言いやがって!!」
ぽかーーん。。。
娘も妻も、冷やかな目で僕を見てくる。
「パパ、箱の人でしょ。
そんな、洗濯ものぐらいで、いちいち怒らないの。」
「そんなことより、早く、女の人になって!」
5歳の娘が、僕を静かに諭して終わった。