□アービンジャー「箱」NEWS【Vol.225】2013/8/23
みなさんこんにちは!
アービンジャー・ジャパンの田染です。
金曜日の午後いかがお過ごしですか?
こないだ話題の「風立ちぬ」を見てきました。
皆さん、もうご覧になりましたかぁ?
私、感受性が劣化しているのか、
どこで感動していいのかわかりませんでした(エヘン!)
零戦の素晴らしさも、
「永遠のゼロ」を読んだほうがよくわかりましたぁ。
どなたか感想をお聞かせ下さい!!
では、始めまーす。
今日の担当は、私、田染美穂子です。
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■ 腹立つわ! : 田染美穂子
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「あなた、結婚もしてないし子供も育てた経験もないのに、
人間関係の問題なんてわかる訳ないでしょ。
その立場にならんと、その人の気持ちはわからんよ。」
ほぅ。
なるほどね。
言ってくれるやん。
じゃ何か?
あなたは結婚して子供もいるから、
人間関係の問題は全ておわかりになるとでも?!
子を持つ母親の気持ちは全部お見通しとでも?!
その立場にならないと解らないって言うなら、
シングルマザーの気持ちは解りませんよね?
結婚しても子供のいない人の気持ちはどうですか?
その立場にならんと解らんって言うなら、
誰の気持ちもわからんやないかい!!
だから、人には‘思いやり’って機能があるんや!
わからんから、でも分かりたいと願うから、
その機能を使って経験の差異を埋める努力をするんや!!
だいたいあんたが解った気になっとるのは、
相手の気持ちじゃなくて、
それを経験した自分の気持ちやろ!!
ってね、腹立ったのね。
すごーく腹が立ったから、よく考えてみた。
想像してみた。
経験したことないこと、思い描いてみた。
手足を失った人の気持ち、
原発事故で住む場所を奪われた人の気持ち。
わからなかった。
想像を超える不自由さや故郷への郷愁。
どんなに思い描いても、届いていない気がする。
手を失ってみないと、帰る家をなくしてみないと、
やっぱりわからない。
悲しかった。
悲し過ぎる。
立場や境遇が違って相手の気持ちが解らないから、
人との関係において‘ヒズミ’が生まれる。
問題が発生する。
妻と夫の間で。上司と部下の間で。国と国の間で。
でも相手の経験や立場全てを体験することなんてできない。
もし体験できたとしても、
わかるのはそれを経験した自分の気持ち。
自分がそう感じたから相手もそうだろうと。
結局、相手の気持ちを理解してる訳じゃない。
相手が解って欲しいと思っているのは、
自分が経験した痛みや苦しみや不運なんだろう。
どんなに大変だったか、
どれほど辛かったか、悲しい思いをしたか。
幸せな気持ちを解ってもらうのに、
そんなに苦労した記憶はない。
自分が幸せだから相手が解ってくれたかなんて、
むしろ気にならないのだろう。
しかし苦しみや痛みの感じ方は、個人的で多種多様。
想像することも共有することも難しい。
人の苦しみなんてどんなに想像したって余りある。
でも
やっぱり
‘思いやり’なんだろうなぁ。
「人を人として見るのは‘思いやり’の心。」
箱セミナーの冒頭に出てくる一節。
‘思いやり’。
あんまり簡単な言葉で、使い古された単語だから、
その言葉の示すものも矮小化されてしまっているが、
本来はもっと深遠な思考や行動を促している。
すべての人がこの‘思いやり’機能を最大限に発揮し、
相手の痛みを知ろうとした時、
世の中から争いがなくなるんだろうなぁ。
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■ 編集後記
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このメルマガを書きながら、
やっぱり苦痛の共有は難しいなぁと思いました。
過去の苦痛の和らげるものは、
未来に思い描くハッピーなんでしょうねぇ。
よし、夢を叶えるべ。
では、皆さんもcatch a dream!
また来週!!