□アービンジャー「箱」NEWS【Vol.36】2009/12/4
こんにちは!
アービンジャー・ジャーパンの田染です。
皆様、いかがお過ごしでしょうか?
「知らない。」ということが起こす憶測とは、
たくさんの思い違いや囚われを生み出しますね。
もしかして…
やっぱり…
信じてたのに…
そんな人だったの…
とか。
ちょっと聞けば済むことなのに
ちょっと言えば問題になることもないのに
憶測は大きく広がって、ありもしない世界を作り始める。
些細なことを、小さなことを、
見逃さず大切に。
今日の担当は佐藤真一さんです!
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■ 人として愛し続けます : 佐藤 真一
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私のコーチングのクライアントである組織のトップがいます。
先日のセッションでこんなことがありました。
「さとうさん、ちょっとたいへんなことがあって…」
「どうしました?」
「実は…部下がちょっと不祥事を起こしまして…。」
「そうですかぁ…、それで?」
「裏切られたんです…。オレも、他の社員も…。」
「そうでしたか…。たいへんでしたね。」
「で、そいつを会議室に呼びました。本当に頭に来たんで…。
それで一発、思いっきり殴りました。」
「そうですかぁ…。」
「でもですね、オレ決めたんですよ。」
「何を?」
私は、社内のルールだとか社会人としての自覚だとか、
そういう話になるかなぁと思っていたんです。
でも、違ったんです。
「オレ、絶対こいつを一人前にするって決めたんです。
だから…
一発殴った後、すぐにそいつを抱きしめました…。
そいつは号泣してました。オレも泣きました。」
「そうだったんですね…。」
「オレ、そいつを人として愛することを決めたんです。
だから、そいつを辞めさせないで、絶対に一人前にするんです。
すべてはトップのオレの責任です。オレのいたらなさです。」
自分のクライアントながら、彼の話を聴きながら、
心が震えて、涙が出てきました。
その後、彼はその部下のご家族にも、ご両親にも会いに行って、
同じことを伝えたようです。
彼はさらに、
「そいつにはいい勉強をさせてもらいました。
自分も成長できたと、今では心から感謝しています。」
と言っていました。
彼は人の顔を殴ったのは何十年ぶりだろうとも言ってました。
その時の彼の気持ちを思うと、どれほど殴るほうが痛かっただろうと…。
「寛容であれ」ということではありません。
どれだけその「人」すべてを受け入れられるか、受けとめられるか、
そして最後に問われるのは、相手ではなく、
「自分のあり方」、これなんですね。
トップの彼とその組織をサポートできることに心から喜びを感じています。
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■ 編集後記
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ちょっと前の話題作「トランスフォーマー・リベンジ」は、
ご覧になりましたか?
ストーリーはともかく、映像が素晴らしいです。
ロボットと人間が同じ画面上に登場しても、
風が吹く感じとか砂埃とか影とか、
全く違和感がなくて本当に同じサイズで存在しているように見えます。
ロード・オブ・ザ・リングとかハムナプトラの映像にも驚かされましたが、
ロボットのこの映像は、また格別ですよ。
どうぞワクワクしてご覧下さい。
では、また来週!