□アービンジャー「箱」NEWS【Vol.367 】2016/6/30
こんにちは。今回は高崎から川原圭太がお送り致します。
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◆「体系的な廃棄」川原 圭太
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「事業の目的とミッションに合わなくなったもの、顧客に満足を与えなくなったもの、業績に貢献しなくなったものの体系的な廃棄がある。」~P・F・ドラッカー~
昨日まで続いてきたものが、今日も当然の様にあるとは限らない。この考えは多くの人たちに受け入れられていると思います。
しかし、これが当事者となった途端に人は抗い始めたりするものです。
昨日までAという商品を提供していたけれど、これからはBという商品を提供しようというだけで目の色を変えたりするものです。
プロフェッショナルとして何が大切なのでしょうか?
それは、仕事というものが「自分以外」の他者に向けられている構図を理解すること、そのことと同じように働くことの構図を理解することから始めなればなりません。
そして、何にもまして「仕事そのもの」に焦点を合わせることが重要です。
なぜなら仕事の生産性は、仕事の責任への第一歩とも言うべきものです。
「あの人は責任感がない」と考える前に問うべきは、「仕事の生産性は分析できているだろうか?」というものです。
その分析の項目は既存の製品、サービス、プロセス、市場、最終用途、流通チャネルがあげられます。
マネジャーはこの分析項目を測定し分析したうえで、先ずはその仕事の生産性をあげるためになすべきことを徹底的に検討しなくてはいけないのです。
このプロセスを抜かして責任を持つことも、持たせることも不可能であるというわけです。
達成すべき目標に対して無関心である場合は、変化への抵抗は当然のものであり、業績に対する自らの貢献を明らかにしない場合も同じようになってしまうのです。
スポーツでも同じことが言えます。例えばサッカーの試合で求められる成果の一つとして「勝利」があげられます。そのためには、必ずボールをゴール内に収めなくてはいけません。
これは「共通の目標」と言えます。これを知らない、関係ない、それは私の仕事ではない、という選手が果たしてピッチに立てるかどうかという話しです。
あるいはサッカーの試合に野球のバッドを持って来るようなものです。
一つの目標に対して約11種類以上のポジション、つまり役割、更には10通り以上のフォーメーションが存在しています。これは「共通の目標」が設定され始めて役割が機能するということです。
御社では、「共通の目標」がしっかりと設定されているでしょうか。
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◆編集後記
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このメルマガも送られている方々に対して有益な情報として、お役に立てているかどうかを考えなくてはいけない時期に来ていると感じました。
次回のメルマガは伊藤彰記さんです。