□アービンジャー「箱」NEWS【Vol.78】2010/10/22
こんにちは。アービンジャー・ジャパンの佐藤真一です。
庭のシラカバやモミジに黄色くなった葉っぱがちらほら、私が住む千葉もすっかり秋らしくなってきました。
みなさんはいかがお過ごしですか?
妻は庭のエサ台に野鳥の好物を置いていますが…、
まだまだ食料が他にあるのか、お目当てのシジュウカラが訪れてくれません。
まあ、待っているのも楽しみのひとつなんですけどね。
今週は私、佐藤真一が担当します。
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■あなたをお呼びしたのはね… : 佐藤真一
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先日、ある保育園の園長先生であるKさんが私に話してくれました。
その先生がまだ若いころ、幼児教育を学んでいた時のことです。昼間は保育園で仕事をし、夜間にある学校で学んでいたんだそうです。
朝から夕方までの保育園での仕事がとても忙しく、少し気持ちも萎えてその学校への足も遠のき、休みがちだったそうです。
卒業間近になってある先生から呼び出されます。その先生は幼児教育の分野でもかなり権威のある方だったそうです。
「うわぁ、あの先生から呼び出しなんて。
きっと出席日数が足りなくて怒られるんだ、どうしよう…。」
大目玉をくらうのをビクビクしながらその先生の部屋へ入ります。
「まぁ、お掛けなさい。」
「はい…。」
「あなたをお呼びしたのはね、出席日数のことなんです。
ちょっと休みがちですね。出席日数もこのままだと足りない…。」
「はい…。申し訳ありません。」
「たしか、○○保育園でしたね?」
「はい、そうです…。」
「あそこは養護もやっているからお仕事がたいへんでしょう。
他の園よりも忙しいですよね。頑張っているんだね。体調は大丈夫?」
「えっ。」
「本当にたいへんだったらまた相談してください。一緒に考えましょう。
身体には気をつけてくださいね。」
「先生…。」
それ以上、言葉が出なかったそうです。
それからKさんは、昼間も一生懸命仕事に取り組み、夜間の学校にも頑張って通います。そして、無事卒業できたそうです。
Kさんは回想しながら、
「あの時、あの先生にこういうふうに言われていなかったら、
続けていけなかったと思うわ。
今でも私の教育の土台になっているの。」
そう話しているKさんの表情はとても優しく穏やかでした。
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■ 編集後記
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引き続き、千葉県民の佐藤真一です。
おかげさまでわが千葉ロッテマリーンズがパリーグのクライマックスシリーズを制し、
日本シリーズへの出場を決めました! (埼玉、福岡のみなさん、すいません)
今回、千葉ロッテはシーズン144試合の最終戦ギリギリで3位を決定したんです。
さらにクライマックスシリーズでは埼玉西武相手に奇跡と呼ぶような逆転劇を続け、
福岡ソフトバンクに王手をかけられながら、もう一敗もできないという崖っぷちの状況から
日本シリーズへの出場権を勝ち取ったのです。
正直、レギュラーシーズン後半の失速であきらめていました。
でも、どんな状況でもあきらめないという姿勢を彼らは見事に体現してくれました。
そしてこの数試合のドラマに酔いしれました。
日本シリーズは彼らを信じて、応援をしたいと思います。