M. S.

M. S. (2014年より公認ファシリテーター)

私と箱との出会い

20代、30代は金融系のSEでした。

1964年札幌生まれ。神奈川県逗子市在住。
父親の転勤が多く、札幌、大阪、東京で10代を過ごす。 幼少、学生時代からその環境に溶け込む努力を惜しまなかった。
東京の私大に進み、自分がITを仕事とすることを決めた尊敬する教授との出会いの後、1987年日系IT企業に入社。 途中、欧州現地法人への駐在等を経て、15年間、金融系の基幹業務系システムのSEとしてキャリアを積む。 
その後同IT企業にて、経理、財務、総務、人材育成、人事、等を担当するスタッフの活動にシフト。
妻と息子二人。 派手さはないが、堅実で忠実、まじめな、会社人、職業人になっていた。

40代半ば、人生がうまくいっていないことに気がついた。

社格がある会社、待遇、社内での人間関係も悪くない、大規模プロジェクトも担当し、それなりの結果も残してきた。スタッフとしても、そつなくこなしていると自負していた。相応の評価もされてきた。
ところが、過去の経験スキルを充分活用して、今まで対応してきた仕事と、実質的にほとんど変わっていない仕事にも関わらず、なぜかどのように位置づけてよいのか分からない感覚を持つようになっていた。
「自分はいままで、任された立場で適切に対応をして結果も出してきた。そして、その役割を果たしてきたことで、周囲から認められてきたじゃないか!」
「油がのった40代のはずなのに… いったいこの感覚は何なんだ!」
突然、今の仕事が自分のやりたいことではなく、目標でもなく、やりがいを感じなくなっていたことがわかった。今の自分がまるで経営者の番犬のような存在だと勝手に思い込むようになっていた。
毎週、上司と酒を飲んでは、からみ酒、悪い酒になっていた。
まさか、職場で押さえていたストレスを家庭に持ち込むようになっていたなんて…。
円満だと思っていた妻との関係、子供たちとの関係が、実は、ぎこちなく、不自然で、距離感が大きくなっていることに、気がついた。 そして、家族にとって、困難、苦痛、恐怖を与える存在にもなっていることがわかり、唖然とした。
そこには、職場、家庭を問わず、自分の行動を必死に正当化しようとする自分がいた。職場組織の底流に流れる暗黙の価値観であったり、自分の生い立ち、子供の頃に受けた親の教育、等が常に潜在し、それにしがみつこうとしている自分がいた。
同僚にとって本当によい職場になっているのか? 
家族を本当に幸せにしているのか?
自分は本当に幸せなのか?
何度も自問し、答えを出すのが怖くなって、繰り返し悩んでいた。

心から内省することを、はっきりとすすめてくれた「箱セミナー」

経営者が変わり、「箱セミナー」をトライアルとして受けてくるように言われて受講。
囚われた自分が「箱から出る」プロセスで、心に大きな穴が開くように深く内省した瞬間、そして、「箱から出た」自分を、相手に認めてもらった時の空気感、解放感と共に、「助かった!」という感動は、一生忘れることはないだろう。
2014年 アービンジャー公認ファシリテーター資格取得。
自分を助けてくれた「箱セミナー」を、現在、同IT企業内で展開。 既に「箱セミナー」受講者は400名を超えると共に、組織開発に取り組んでいる。

ファシリテーター一覧へ戻る